世界最高峰のひとつとして話題のセリエAが、イタリア・サッカー協会のスポーツ裁判所は、同国1部リーグ(セリエA)を舞台にした審判指名に関する不正事件で、ユベントス(Juventus)、フィオレンティナ、ラツィオ(Lazio)の3クラブを2部(セリエB)に降格するなどの判決を下した。
イタリア・サッカー協会の規律委員会は14日、同国1部リーグ(セリエA)での不正問題に関し、4クラブに対する処分を発表、昨季リーグで2連覇を果たしたユベントスを2部(セリエB)に降格し、2004―05年と昨季の2度の優勝をはく奪する処分を決めた。
ユベントス 過去2シーズンのリーグ戦を連覇したが、その取り消しも決まった。検察はユベントスについては他のクラブより重い3部(セリエC1)降格を求めていたが、判決では2部降格に軽減。ただし、次シーズンは勝ち点30を減点され、フィオレンティナの12、ラツィオの7に比べ重い処分となった。 フィオレンティーナ 来季は2部降格し勝ち点12減点でスタート▽ラツィオ 来季は2部降格し勝ち点7減点でスタート ACミラン 来季は勝ち点15減点でスタート、昨季の勝ち点44をはく奪し、欧州チャンピオンズリーグ出場権を失う
ユベントス 1897年創設。チーム名はラテン語で「青年」を意味する。トリノを本拠地とし、ユニホームは1903年から白黒の縦じまとなった。85年に欧州チャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)に初優勝し、史上初の欧州3大カップ全制覇を果たした。02−03年シーズンまでセリエA最多27度の優勝を誇る名門。過去に名GKゾフらイタリア代表を多く輩出し、W杯ドイツ大会代表のブフォン、カンナバロらも所属する。プラティニ、ジダン(ともにフランス)もプレーした。