「ピュアモルトスピーカー」はパイオニアとサントリーとのコラボレーションによるもので、サントリーが樽材を供給し、パイオニアがスピーカー制作と音質調整、製品化のプロデュースを担当している。使用されている樽材は樹齢100年を超えるオークで、さらに半世紀以上ウイスキーの熟成に使用されたもの。伐採直後の木材では実現できない、「暖かみのあるやわらかな音」を再生するという。
ピュアモルトスピーカーは、サントリーとのコラボレーションによる高級スピーカーシステム。使用される樽材は樹齢100年を超えるホワイトオークで、さらに半世紀以上ウイスキーの熟成に使用されたもの。伐採直後の木材では実現できない「暖かみのあるやわらかな音」を再生するという。
ピュアモルトスピーカーのキャビネットに使われるのは、この樽の側板(がわいた)と呼ばれる側面の板の集成板。古いものでは70年以上にわたりウイスキーと接してきたこの側板を軽く叩いてみると、切り出されたばかりの板にはないやわらかで深い余韻に満ちた音が響きます。 樽材を分析した結果、その高剛性は通常のパーチクルボードをはるかに凌ぎ、ヤング率は実に4倍以上。内部損失でも2倍近く大きいことが解りました。一般的にヤング率と内部損失は負の相関がありますが、樽材の長い年月の積み重ねによる変化はその常識を打ち破るものです。これは、ウイスキーとホワイトオークがつくり出した一つの神秘といえるでしょう。 この上質な素材をアンティーク家具や工芸品のように、独特な風合いと木目の質感を大切に活かし、最先端のスピーカー技術で仕上げたのがピュアモルトスピーカーです。その奏でる豊かな余韻と薫り高き音色をぜひご堪能ください。