天皇、皇后両陛下が主に使用される皇室専用の大型リムジン「センチュリーロイヤル」が7日納入され、報道陣に公開された。現在の「ニッサンプリンスロイヤル」の老朽化に伴い、トヨタが製作した。
国会開会式や国賓の送迎など皇室の重要行事に使われ、天皇、皇后両陛下の「足」となる新たな「御料車(ごりょうしゃ)」センチュリーロイヤル(トヨタ自動車)1台が宮内庁に納入され、7日、皇居内で披露された。デビューは8月15日の全国戦没者追悼式となる予定。 全長約6メートル、幅約2メートル、車高約1・8メートルで、8人乗りのリムジン。和紙や天然木、座席のウールなど車内に天然素材がふんだんに使われている。低燃費、低公害を実現したという。 これまで活躍してきた旧御料車のプリンスロイヤル5台は3−4年で順次入れ替え、今回納入された車も含め計4台の新御料車を購入する。 天皇、皇后両陛下が主に使用される皇室専用の大型リムジン「センチュリーロイヤル」が7日納入され、報道陣に公開された。来月15日の全国戦没者追悼式での移動の際に、初めて使われる予定。 現在の「ニッサンプリンスロイヤル」の老朽化に伴い、トヨタが製作した。排気量5000ccの8人乗りで、車体は全長約6メートル、幅約2メートルと「プリンス」とほぼ同じだが、車内は少し広くなり、ステップ部分には御影石、天井の一部に和紙など天然素材を多く使っている。価格は5250万円。 皇室専用リムジンは5台あり、両陛下の重要行事での移動や国賓の接遇などに使われる。残りも今後3、4年かけて順次更新されるが、国の財政状況の厳しさを考慮し1台削減する。