2006年F1第10戦アメリカGPはいよいよ決勝レースのときを迎えた。レース日のインディアナポリス モーター スピードウェイは再び土曜日と同じような天気となるだろう。レーススタート前、サーキットは太陽によって暖かい天候となっている。
しかし、73周の決勝レースが終わりを迎えようとするところで突然の夕立がやってくる可能性はまだ残されている。チームはそのことを頭の片隅においてレースを戦う必要があるだろう。 現地時間2日午後1時、日本時間3日午前2時に、ミハエル シューマッハを先頭にしてフォーメーションラップがスタートする。 現地時間午後1時、ミハエル シューマッハを先頭にフォーメーションラップがスタートする。ピットレーンスタートのトヨタ、ヤルノ トゥルーリを除く21台のクルマがインディアナポリスのスターティンググリッドに整列し、ブラックアウトのときを待つ。 スタート!フェリペ マッサが見事なスタートを切ってトップで1コーナーへ!5番手スタートのフェルナンド アロンソがミハエル シューマッハに並んでターン1、ターン2へと入っていく!後方でマルチクラッシュ!いきなりのセーフティーカー導入! セーフティーカー先導中のオーダーは、1位フェリペ マッサ、2位ミハエル シューマッハ、3位フェルナンド アロンソ、4位ジャンカルロ フィジケラ、5位ルーベンス バリチェロ、6位ジャック ヴィルヌーヴ、7位ラルフ シューマッハ、8位ニコ ロズベルグ、9位ティエゴ モンテイロ、10位デビッド クルサード、11位佐藤 琢磨、12位ヴィタントニオ リウッツィ、13位ヤルノ トゥルーリ、14位ジェンソン バトン、15位クリスチャン アルバースとなっている。アルバースはピットへ。 スタート直後の1コーナーでマクラーレンの2台とバトン、ハイドフェルドが接触してハイドフェルドは横転大クラッシュとなったようだ!さらに後方でも接触があり、あっという間にキミ ライコネン、ニック ハイドフェルド、ファン パブロ モントーヤ、マーク ウェーバー、スコット スピード、クリスチャン クリエン、フランク モンタニーが戦線離脱となっている。幸い、このアクシデントによって負傷したドライバーはいない。 3周目、セーフティーカーピリオドの状態でバトンがピットに戻ってタイヤ交換、再給油を済ませる。バトンのトラブルはより深刻なようで、次のラップもピットに入り、そのままガレージへと押し戻される。 セーフティーカーピリオドはかなり長めになっており、各ドライバーはタイヤの温度を維持するためにクルマを大きく左右に振って走行している。 7周目にレースリスタート!マッサが見事な動き出しでリードを広げる。フィジケラがチームメイトのアロンソを1コーナーでオーバーテイクして3番手へ浮上!後方では佐藤がモンテイロと1コーナーで接触して、佐藤はストップとなっている。モンテイロもかなりのダメージを負っている。ルノー勢の争いではアロンソが3位を取り戻している。 ピットに戻らず1周走行してターン1にパーツを撒き散らしたモンテイロが、ピットに戻って再びレースに復帰している。 フェラーリの2台が接近戦のまま他のクルマを引き離し、その後ろではルノーの2台もお互いに接近戦となっている。トヨタの2台がそれぞれ1つずつ順位を上げ、6位ラルフ シューマッハ、7位ヴィルヌーヴ、8位トゥルーリ、9位ロズベルグとなっている。10周目にモンテイロが再びピットへ戻り、リタイアとなっている。 スタート直後のマルチクラッシュに関与した7人のドライバーに対してレース後の審議が提示されている。 15周目の1コーナーでフィジケラがアロンソをオーバーテイク!ここからフェラーリを追いかけていくことになる。15周目を終えてのオーダーは、1位マッサ、2位ミハエル シューマッハ(+1.3秒)、3位フィジケラ(+7.2秒)、4位アロンソ(+0.6秒)、5位バリチェロ(+0.5秒)、6位ラルフ シューマッハ(+0.7秒)、7位ヴィルヌーヴ(+0.3秒)、8位トゥルーリ(+3.6秒)、9位ロズベルグ(+8.3秒)、10位クルサード(+2.3秒)、11位リウッツィ(+0.8秒)、12位アルバース(+2.7秒)となっている。( )は直前のクルマとの差。 21周目、フィジケラが1分13秒155のファステストラップで、フェラーリとの差を広げられないように懸命の追走となっている。 24周目、バックストレートでジャック ヴィルヌーヴのBMWザウバーがエンジンブロー!ポイント圏内走行からのリタイアとなり、BMWザウバーは店じまいとなった。バリチェロが7.5秒で最初のピットストップを終え、ロズベルグの前となる7番手でレース復帰。 26周目、トップのフェリペ マッサが1分12秒961のファステストラップを記録する。 29周目、フェラーリのミハエル シューマッハとルノーのジャンカルロ フィジケラが同時にピットへ。ミハエル シューマッハは8.2秒、フィジケラは7.2秒でピットアウト。その間にフェリペ マッサが1分12秒954でファステストラップを更新。 次のラップにはトップを走行していたマッサが最初のピットストップへ。7.5秒で作業を終えてピットアウトするが、ミハエル シューマッハがその前でターン1へと進入して順位が逆転、ミハエル シューマッハがトップ、マッサが2番手となっている。ラルフ シューマッハも同じラップでピットへ。 31周目、ルノーはアロンソもピットへ。6.7秒で作業を終えてピットアウト。 39周目、トヨタのトゥルーリが9.3秒で今日唯一と思われるストップを完了し、バリチェロの後ろでコースに戻る。同じラップでトロ ロッソのリウッツィもピットへ、MF1レーシングのアルバースも4度目のピットストップとなるが、こちらは通常ではないようだ。レースに復帰することはできず、ここでレースリタイアとなる。 43周目、ウィリアムズのロズベルグが今日唯一のピットストップへ。10.6秒かかってピットアウトし、リウッツィの直前でコースに復帰。 47周目、ようやくレッドブルのクルサードが今日最初で最後のピットストップへ。1コーナーでロズベルグのイン側に飛び込み、ポイント圏内の8位でレースへ復帰!ポイント圏内最後のポジションをかけて、クルサード、ロズベルグ、リウッツィの接近戦が繰り広げられていく。 次のラップにバリチェロが7.1秒で最後のピットストップを完了する。
52周目、フェラーリはマッサから2度目のピットストップを行ない、6.6秒でピットアウト。マッサはアロンソの目前でレース復帰。次のラップにはルノーのフィジケラが最後のピットストップへ。ルノーチームは5.9秒の素早い作業でコースへと送り出し、1ストップのトゥルーリの前で復帰することに成功する。トヨタのラルフ シューマッハも同じラップにピットストップを完了。
54周目、ミハエル シューマッハも最後のピットストップを問題なく完了してトップでコースへ。次のラップにはアロンソが最後のピットストップを行なうが、8.4秒かかってしまってラルフ シューマッハの先行を許す。
56周目、ミハエル シューマッハが1分12秒719のファステストラップを記録する。後方ではリウッツィがロズベルグをパスして9位へ浮上、しかし8位クルサードとの差は7秒以上に広がっている。
残り15周でのオーダーは、1位ミハエル シューマッハ、2位マッサ(+12.8秒)、3位フィジケラ(+12.5秒)、4位トゥルーリ(+3.5秒)、5位ラルフ シューマッハ(+8.3秒)、6位アロンソ(+4.9秒)、7位バリチェロ(+3.4秒)、8位クルサード(+44.6秒)、9位リウッツィ(+7.9秒)、10位ロズベルグ(+3.1秒)となっている。
残り10周、5位を走行していたラルフ シューマッハにトラブル発生!ノーズからガレージに戻ってリタイアとなってしまう。これでアロンソが5位へ浮上、トロ ロッソのリウッツィがチームの初ポイントへ向けて8番手走行となる。
残り5周、最も接近している関係は8位のリウッツィと9位のロズベルグで、その差は約3秒となっている。その他のドライバーはそれぞれ間隔を持って走行しており、あとは信頼性との戦いとなる。
ファイナルラップ。ミハエル シューマッハとフェリペ マッサがアメリカでのフェラーリによる2年連続1−2フィニッシュへ向けてチェッカーを目指す。
チェッカー!ミハエル シューマッハがヨーロッパGP以来となる勝利、チームメイトのフェリペ マッサが2番手に続いてフェラーリが今季初の1−2フィニッシュを達成した。ルノーのジャンカルロ フィジケラが3番手に入り、以下は4位ヤルノ トゥルーリ、5位フェルナンド アロンソ、6位ルーベンス バリチェロ、7位デビッド クルサード、8位ヴィタントニオ リウッツィ、9位ニコ ロズベルグとなっている。完走9台。
Grand Prix of アメリカ - 2 07 2006 - 決勝 Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time Points 1 M・シューマッハ フェラーリ 1:34:35.199 10 2 F・マッサ フェラーリ + 7.984 8 3 G・フィジケラ ルノー + 16.595 6 4 J・トゥルーリ トヨタ + 23.604 5 5 F・アロンソ ルノー + 28.410 4 6 R・バリチェロ ホンダ + 36.516 3 7 D・クルサード レッドブル + 1 laps 2 8 V・リウッツィ スクーデリア トロ ロッソ + 1 laps 1 9 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 1 laps Did not finish 10 R・シューマッハ トヨタ + 10 laps 11 C・アルバース ミッドランドF1 + 36 laps 12 J・ヴィルヌーヴ BMW + 50 laps 13 T・モンテイロ ミッドランドF1 + 62 laps 14 佐藤 琢磨 スーパー アグリ + 67 laps 15 J・バトン ホンダ + 70 laps 16 K・ライコネン マクラーレン + 73 laps 17 N・ハイドフェルド BMW + 73 laps 18 J・P・モントーヤ マクラーレン + 73 laps 19 M・ウェーバー ウィリアムズ + 73 laps 20 S・スピード スクーデリア トロ ロッソ + 73 laps 21 C・クリエン レッドブル + 73 laps 22 F・モンタニー スーパー アグリ + 73 laps
2006年F1第11戦フランスGPは、2週間後の7月16日にフランスのサーキット デ マニ クールにおいて決勝レースが行なわれる。 ■F1グッズ
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