スリーパーダは、スリランカに在る仏教・ヒンドゥー教・イスラム教・キリスト教… あらゆる宗教で 聖地とみなされるスリー・パーダ(アダムス・ピーク) その霊山。
釈迦が3度訪れたというスリランカは仏教遺跡に溢れ、島自体は北海道を一回り小さくした程度だが世界遺産が七つも存在している。動植物の宝庫といわれる自然公園が点在している。 頂上の岩にある聖なる足跡の前で祈りを捧げる。 スリランカの仏教徒は、この足跡を仏陀がスリランカを訪れたときに残したものと信じている。また、ヒンドゥー教徒は、この足跡をシヴァ神のものと信じ、イスラム教徒はアダムが地上に降りたときのもの、キリスト教徒は、アダムが楽園を追放され、地上に降りたときにつけたとか、あるいは南インドに初めて来た使徒、セント・トーマスのものなどと考えている。 そこは仏教だけでなくさまざまな宗教の聖地にもなっていて、たくさんの人たちが参拝に来ます。日本の富士山のように思わず手を合わせて拝みたくなるような山です。標高は2238mで、山頂へ続く山道は、7364段の階段になっています。 民族にはそれぞれの誇りがあり、それぞれの宗教もある。ときとしてそれは対立となってぶつかり合うことも少なくない。スリラン力とて、小さな多民族国家としてその悩みを抱えている。だが、このスリー・パーダでは、聖地を共有するという、理屈を超えた世界が広がっている。