「NDIMAKUKHONDA(ディマクコンダ:愛してる)」は、JICA(国際協力機構)の青年海外協力隊員・山田耕平(26)が昨年派遣先のアフリカ・マラウイで歌い、同国の音楽チャート3か月連続1位と大ヒットした「ディマクコンダ」が8月30日に日本で発売される。同国で約90万人が感染するエイズの予防啓発ソングで、タイトルはチェワ語で「愛してる」の意味。CD収益の一部は、同国のエイズ検査センター建設に使われる。
遠くアフリカの地で日本の青年海外協力隊員が歌い、国民的人気を集める曲が、日本に“凱旋上陸”する。 曲名は「ディマクコンダ」で、チェワ語で「愛してる」の意。同曲をチェワ語で歌うのは、03年12月から今年3月まで同国に派遣されていた山田耕平。国民の約14%がエイズに感染しているにもかかわらず、若者が検査に消極的な現状を知り、病気の予防啓発を歌で呼びかけることを企画した。 山田が作った歌詞は、エイズに感染した男性が恋人との別れを決意する深刻なストーリー。現地の歌手ムラカ・マリロがノリのいいレゲエ風に作曲。PVも協力隊の仲間が撮影したもので、日本の侍を連想させる髪形、甚平姿の山田が歌っている。 昨年9月から国営ラジオやテレビで流れると人々の心をとらえ、マラウイの音楽チャートで3か月間連続1位を獲得。CD販売はしていないが、国内のエンターテインメント賞「ルソ・アワード」で「ソング・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされるなど大ヒットしている。 この状況にTBS系「ブロードキャスター」(土曜・後10時)が2月4日放送で日本で初めて紹介。直後に、視聴者や関係者からの問い合わせが殺到したことから、日本でのCD化が決定した。8月2日から「着うた」などで配信され、同30日発売。収益金の一部は、マラウイのエイズ検査センター建設に寄付される。
アフリカの小さな国、マラウイ共和国。日本人にはほとんど馴染みのないこの国で、日本人の歌うキャンペーンソングが話題となっている。「Ndimakukonda(ディマクコンダ)」というこの曲は、現地のチェワ語で「愛してる」という意味。同国のヒットチャートで1位になったほか、レコード大賞にもノミネートされたという。
◆山田 耕平(やまだ・こうへい)1979年9月5日、名古屋市生まれ。26歳。03年に愛知大卒業後、同12月〜今年3月まで青年海外協力隊の村落開発普及員としてマラウイで任務に当たる。