南米ペルー中部の遺跡群を調査していた日本の専門家グループらが、約4800年前の神殿とみられる石造建築の遺構を見つけた。同国最古の都市遺構カラル遺跡(紀元前約2600年)と同時期か、それをさかのぼる米大陸最古級の建築遺構の可能性がある。謎の多い中南米の古代文明の起源を解明する手がかりになるとみられ、19日から本格的な調査が始まった。
この遺跡は首都リマの北約100キロにある「チャンカイの谷」の一角にある「シクラス遺跡」。アンデス山脈から太平洋に流れ込む川の河岸にある。現場は、高さ10メートルほどの建造物とみられる小山が二つ並んでいる。