マイクロソフト(Microsoft)の創業者、ビル・ゲイツ会長(50)が、08年7月に非常勤の会長となって経営の一線を退き、夫妻の慈善財団の活動に重心を移すと発表しましたが、ビル・ゲイツ氏に憧れてマイクロソフトに入社した多くの社員を、彼が一線から退くことで求心力を失う可能性もあります。「引退ではない」としていますが、マイクロソフトの看板ではなくなることは事実なので、今後のマイクロソフトは普通の会社になるのでしょうか・・・。
昨年、日本マイクロソフトの元会長、古川氏が退職・引退「マイクロソフト、古川さん。お疲れさまでした。」の際に、日本のIT産業のひとつの時代の終わりを感じましたが、今回、ビル・ゲイツ氏の引退宣言で、世界のIT業界にも世代交代の時期にさしかかったのかもしれません。次は、アップルのスティーブ・ジョブス氏の引退でしょうか?彼は一度退場していますから、そんなにインパクトはないのかな?音楽配信の第一人者&iPodのジョブスが引退とか言われるとインパクトがあるかもしれませんね。 ビルゲイツ氏の引退までのカウントダウンが2年間としていますが、これは来年2007年に発売する、WindoswsVistaなど等、今後のマイクロソフト事業柱となる製品がリリースされます。 この最重要課題を無事に離陸させること、今すぐに引退すると「ビル・ゲイツ」氏のブランドを活用できなくなるマーケティング要素を考えても、2年間を移行を円滑に完了させるための期間と位置づけたのでしょう。 CTO(Chief Technical Officer)であるレイ・オジー氏がCSA職を引き継ぎ、ゲイツ氏とともにソフトウェア開発の陣頭指揮に当たる。また、同じくCTOのクレイグ・マンディー氏が新たに研究開発の最高責任者であるCRSO(Chief Research and Strategy Officer)に就任する。スティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)のもとでの指導体制を固める。 ゲイツ氏は「難しい決断だったが、幸運なことに、大切で挑戦しがいのある(MSと財団の)二つの情熱を私は持っている」と思いを語った。 ゲイツ氏は75年に友人のポール・アレン氏とMSを創業し、パソコンの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」の爆発的普及などにより、05年6月期の年間売上高397億ドル(約4兆6000億円)、当期利益122億ドル(約1兆4000億円)にのぼる世界最大のソフトウエア会社を築いた。00年にバルマー氏にCEOの座を譲った後は、会長兼最高ソフト設計者として経営戦略の方向づけを続けてきた。 米経済誌フォーブスが3月に発表した世界の長者番付によると、資産総額は500億ドル(約5兆7500億円)と、12年連続で世界一だ。 慈善活動にも熱心。00年にそれまでの二つの財団を合併させて発足した現在の財団「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」は基金の規模が約290億ドル(約3兆3000億円)と米最大。エイズ対策や貧困解消などにすでに1兆円を超える寄付をしている。
ゲイツ氏の財団、途上国図書館への無料ネットサービス導入を支援 Bill & Melinda Gates Foundationは、今後7年にわたり総額3億2800万ドルを拠出、途上国の図書館への無料インターネットアクセスの導入を支援する。まずボツワナ、ラトビア、リトアニアの3カ国への助成金の拠出を行う。 米Microsoftのビル・ゲイツ会長夫妻が運営する慈善財団Bill & Melinda Gates Foundationは11月30日、ボツワナ、ラトビア、リトアニアの3カ国に合計1750万ドルの助成金を拠出し、図書館での無料インターネットサービス導入を支援すると発表した。この助成金は、同財団の途上国の図書館支援プログラム「Global Libraries」の一環。プログラムでは今後7年にわたって合計3億2800万ドルを拠出し、12〜15カ国の図書館で同様のインターネットアクセス導入を支援する予定。 ボツワナに拠出された110万ドルは、図書館へのインターネット導入計画の策定や試験運営に充てられる。試験運営の結果により追加の助成金の拠出が決定され、全国の図書館へのインターネットアクセス導入が行われることになる。ラトビアでは、財団による1620万ドルの助成金に加え、ラトビア政府やMicrosoftのラトビア法人も助成金を拠出。全国の図書館で、平均3台のコンピュータとブロードバンド接続、Wi-Fiが利用できるようになるという。リトアニアでは22万ドルの助成金で計画策定を行い、結果に基づいて追加の助成金が拠出されることになっている。 助成金拠出先の選定に当たり財団では、人々に平等なインターネットアクセスを提供することに対する各国政府の取り組み、ニーズ、図書館システムの有無、長期的なサービス運営体制などを検討したという。 財団では、既にチリやメキシコでGlobal Librariesプログラムを展開。メキシコでは全図書館の30%、チリではすべての図書館で、無料のコンピュータやインターネットアクセスが利用できるようになっている。
ボツワナに拠出された110万ドルは、図書館へのインターネット導入計画の策定や試験運営に充てられる。試験運営の結果により追加の助成金の拠出が決定され、全国の図書館へのインターネットアクセス導入が行われることになる。ラトビアでは、財団による1620万ドルの助成金に加え、ラトビア政府やMicrosoftのラトビア法人も助成金を拠出。全国の図書館で、平均3台のコンピュータとブロードバンド接続、Wi-Fiが利用できるようになるという。リトアニアでは22万ドルの助成金で計画策定を行い、結果に基づいて追加の助成金が拠出されることになっている。
助成金拠出先の選定に当たり財団では、人々に平等なインターネットアクセスを提供することに対する各国政府の取り組み、ニーズ、図書館システムの有無、長期的なサービス運営体制などを検討したという。
財団では、既にチリやメキシコでGlobal Librariesプログラムを展開。メキシコでは全図書館の30%、チリではすべての図書館で、無料のコンピュータやインターネットアクセスが利用できるようになっている。
<ゲイツ氏>慈善団体の資産 死後50年以内に全額寄付へ マイクロソフトのビル・ゲイツ会長(51)と妻メリンダさん(42)らが運営する慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金」は1日までに、財団の資産319億ドル(約3兆7000億円、8月末時点)を夫妻の死後50年以内に全額寄付し、活動を終えると発表した。 同基金は、途上国のエイズ、マラリア、結核の根絶や教育水準の改善などに尽力しており、今後は寄付を拡大する方針も明らかにした。同基金は「我々が取り組んでいる問題を今世紀中にめざましく進展させるため」と、存続期間を限定した理由を説明している。 慈善団体は通常、寄付した残りの資産を運用しながら、永続的な活動を目指すのが通例で、同基金の決断は今後の慈善活動のあり方に議論を呼びそうだ。
マイクロソフトのビル・ゲイツ会長(51)と妻メリンダさん(42)らが運営する慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金」は1日までに、財団の資産319億ドル(約3兆7000億円、8月末時点)を夫妻の死後50年以内に全額寄付し、活動を終えると発表した。 同基金は、途上国のエイズ、マラリア、結核の根絶や教育水準の改善などに尽力しており、今後は寄付を拡大する方針も明らかにした。同基金は「我々が取り組んでいる問題を今世紀中にめざましく進展させるため」と、存続期間を限定した理由を説明している。 慈善団体は通常、寄付した残りの資産を運用しながら、永続的な活動を目指すのが通例で、同基金の決断は今後の慈善活動のあり方に議論を呼びそうだ。