2006年F1世界選手権シリーズは6月30日(金)〜7月2日(日)に開催されるアメリカGPで第10戦を迎える。シーズンの折り返し点となるカナダGPを終えたF1は、アメリカカンモータースポーツの聖地インディアポリスへ移動し、北米シリーズの後半戦に臨む。
相次ぐクラッシュ、アクシデントで2度のセーフティカーが導入される波乱の展開となった前戦カナダGPは、ポイントリーダーのフェルナンド・アロンソ(ルノー)がポールポジションからスタートし、レースを支配。レース終盤の2回目のセーフティカー導入時にはそれまで築いたリードをなくし、2番手のキミ・ライッコネン(マクラーレン・メルセデス)、3番手のミハエル・シューマッハ(フェラーリ)の追い上げを受けたが、トップの座を守りきり優勝。ファイナルラップでのK.ライッコネンのミスに乗じて2位でフィニッシュしたM.シューマッハとのポイント差を『25』と広げた。 そして中4日のインターバルを挟んで迎えるアメリカGP。昨年はミシュラン勢の7チーム、14台のマシンが安全上の理由からレースを棄権するという前代未聞の出来事があったが、早くも1年が経ち、今年も北米シリーズの後半戦として開催される。各チームともヨーロッパ以外での遠征地、しかも2週連続開催ということで、マシン自体には大きな変更を施すことはないが、リアウィングなどは高速コース用の空力パッケージを使用した前戦カナダGPよりも更に高速タイプを使用。オーバルの高速区間とインフィールドの低速区間を併せ持つインディアナポリス・モータースピードウェイに合ったマシンセッティングの出来が勝敗の鍵を握る。 全18戦で争われる今シーズンのF1もこのアメリカGPから後半戦に突入。ここ数戦はチャンピオンシップ上位につけるF.アロンソ、M.シューマッハ、K.ライッコネンが表彰台を分け合うレースが続いたが、前戦カナダでは今季初入賞を果たしたトヨタのヤルノ・トゥルーリ、イギリスGP以降、トップ3チームに続くパフォーマンスを見せるBMWザウバーがここアメリカGPでも、好調を維持し表彰台をかけた争いに割って入ることができるか注目が集まる。 このアメリカGPでスーパーアグリ F1チームと結んだ3戦のサードドライバー契約が切れる山本左近にとっては、再びヨーロッパへ舞台を移す第11戦フランスGP以降の契約延長、レギュラードライバー昇格に向けて、大事なグランプリとなる。カナダGP前にチームの技術部門の刷新を発表したHonda、カナダGPではヤルノ・トゥルーリが今季初入賞を果たしたトヨタの両日本勢も、アメリカンモータースポーツの聖地インディアナポリスで輝ける走りができるか、注目のグランプリとなる。 第10戦イギリスGPは30日(金)午前11時(日本時間翌24日午前0時)のフリー走行1で開幕。決勝グリッドは7月1日(土)午後1時(日本時間翌25日午前2時)からの公式予選で決定。そして注目の決勝レースは2日(日)午後1時(日本時間翌26日午前2時)から73周=306.016kmで争われる。 ■F1グッズ
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