今回が最初で最後の海外ミッション。日本代表の青いユニホームを着たロンメル君は、縦60センチ、横91センチ、高さ66センチのプラスチック製ケージに入れられ、不安な鳴き声を発して出発。フライト中は、ペット専用の貨物室でケージの中にいなければならず、客室と同じ空気が流れて通気と適度な温度が保たれているものの、餌はなし。ケージ内の給水器で水分が与えられるだけだ。輸送費は片道9万7200円。人間でいえば65歳と高齢のため、長時間フライトのため健康面を心配する声もあり、決死の現地入りだった。
ドイツでは、1974年西ドイツ大会以来の開催。ドイツ統一後は初の国家的イベントで、旧東ドイツ地域のライプチヒも会場となる。開幕戦会場のミュンヘンは72年五輪を開き、74年W杯では決勝が行われた。6万6000人を収容する新設のW杯競技場がキックオフの笛を待つ。
3大会連続出場となる1次リーグF組の日本は、12日にカイザースラウテルンで行われるオーストラリア戦が初戦。18日にクロアチア、23日には6度目の優勝を狙うブラジルと対戦する。大会には日本を含む32チームが参加。1次リーグ上位2チームずつの計16チームが決勝トーナメントに進出する。
日本サッカー協会の手嶋秀人広報部長の愛犬。2002年日韓大会の際、日本代表が合宿していた静岡県の取材拠点に「癒やしになれば」と連れて来ると、日本は1次リーグを突破するなど、試合会場や記者会見場に姿を見せた18試合は軒並み無敗。ドイツ大会のアジア最終予選バーレーン戦にも、ジーコ監督が写真を持って行ったほどだ。
高齢のため“海外遠征”は最初で最後になるが、手嶋部長は「ロンメルの力も借り、まずは1次リーグを確実に突破したい」と話している。
空港ではテレビカメラ4台、報道陣約20人がお出迎え。AP通信も取材に訪れた。飼い主でもある日本協会の手嶋秀人広報部長は「任務を果たすために到着できて良かった。18日ぶりの再会は素直にうれしい」と笑顔。ロンメル君用のIDも発行され練習にも参加予定。10日の練習で“合流”する。会場を訪れた試合は02年日韓大会ベルギー戦以来18戦負けなしの不敗神話を持つ勝利の犬神。ケガ人に悩まされるジーコジャパンの風向きを変えられるか?
初戦の
vs
オーストラリア戦(カイザースラウテルン)が来年6月12日午後3時(日本時間午後10時)キックオフ。
vs
クロアチア戦(ニュルンベルク)は同18日午後3時(同午後10時)、ブラジル戦(ドルトムント)は同22日午後9時(同23日午前4時)開始と決まった。
もう1つ興味深い点は、日本はブラジルと3戦目にまみえるということだ。“アウリベルデ”(黄と緑、ブラジルのチームカラー)が最初の2試合で勝利を挙げ、決勝トーナメント進出を決めてしまえば、パレイラ監督は主力選手の何人かを温存するかもしれない。そうなれば、あとは……。
サッカー日本代表を応援する、みんなの気持ちをひとつにする。そんなシンボルを作りたいというサポーターたちの熱い想いから、サポーターズリングは生まれました。同封の用紙に日本代表チームへのメッセージを書いて鶴を折って下さい。
DESIGN CONCEPT
ジャパンブルーハーモニー
美しい海に囲まれた国土から、世界へという次なるチャレンジに向けて、大空に羽ばたくイメージを表現。ジャパンブルー2002を基調としたカラーには、前大会への思いと新たなるスタートへの決意がこめられている。
ジャパンレッド
日の丸のシンボルカラーである赤を要所にレイアウト。日の出を表現するとともに、日本代表としてのプライドをアピール。
日本刀
大和魂を胸に抱くサムライたちの命とも言うべき日本刀。その弾丸をも切り裂く強靭さと神秘的な美しさ、刀身に波打つ刃文をデザインに反映。刃文とは、刀匠の鍛え上げたわざと経験によって生まれる文様のこと。スキルを磨き、心を鍛え、新たな挑戦へと向かうサッカー日本代表、そしてともに戦う僕らの熱い思いを打ち込まれた刃文が、2006年、世界のピッチでかつてなく大きなウェーブを巻き起こす。
日の丸/サッカー日本代表エンブレム/フットボールシグニチャー
ジャージ(トップ)のバックネック部(襟足)と、ストッキングのふくらはぎ側に日の丸をレイアウト。プレーヤーもサポーターも、ともに日の丸を背負って戦えるデザイン。また、サッカーに日本代表エンブレムは、刺繍を使った重厚感のある仕様を採用した。左袖部には、ドイツを戦い抜く鍵となる"チームスピリット"への思いをこめたマーク入り。
NEW TECHNOLOGY
FORMOTION(TM)
最新のカッティング技術と3次元工学に基づき、プレーヤーのパフォーマンスを最大限に引き出すアパレルテクノロジー、FORMOTION(TM)を採用。プレー中の動きを分析し、抜群のフィット感と快適な着心地を提供する。
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プレーヤーの身体を3次元に図解分析し、発汗生理に基づいて最適なエリアに通気・換気機能を搭載。かつてない吸汗性と速乾性を実現し、つねに快適な着心地をキープ。パフォーマンスを比較的に高める。
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