ホタルの名所と知られる長野県辰野町で10日から18日まで「辰野ほたる祭り」が繰り広げられる。町内最大の生息地、松尾峡ではすでに先週末から数匹のホタルが飛び始め、祭りの終盤にはホタルが乱舞する光景が見られそうだ。
祭りはJR辰野駅周辺で、10日午後5時に開幕する。式典では、地元の小学生らが、ホタルを載せた山車を引いて町内を練る「ほたるのお宿うつし」をはじめ、中学生の吹奏楽、小学生や住民らによる和太鼓の演奏など多彩な催しがある。 同祭り実行委員会によると、松尾峡周辺のホタルは、昨年は発生数が激減したが、今年は昨年の3倍にあたる2940匹の幼虫を確認され、まずまずの発生が見込まれる。数千匹が乱舞する最盛期は今月中旬になりそう。 松尾峡の入場料は、300円(中学生以下無料)。収益は、ホタルの保護育成に充てられる。 ホタルの発生目撃数
辰野町の松尾峡にはホタルの名所があり、かつては、辰野の自然はゲンジボタルの発生に適していました。諏訪湖から流れる天竜川の水が、ホタルやその食物のカワニナ等の水生生物を育てました。松尾峡は大正15年に、県の天然記念物の指定を受け、昭和35年に再指定されました。平成元年環境庁の「ふるさといきものの里」の指定も受けています。その後ホタルを守るために、水路の改修工事等を行いました。そのかいあって6月中旬〜下旬の最盛期には遠く県外からも見物にたくさんの方が訪れ東日本随一といわれるスポットになっています。