「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」では、阿部寛(41)が主演、広末涼子(25)薬師丸ひろ子(41)が共演する。バブル崩壊阻止計画をめぐる騒動をコメディータッチで描く。バブル絶頂期の東京を舞台に狂乱ぶりを象徴するエピソードも織り交ぜたエンターテインメントを目指す。
日本経済を救うためにバブル時代の東京へ向かう母・真理子役を薬師丸ひろ子、母を追ってタイムスリップする真弓役を広末涼子、そしてすべての鍵を握る財務省特別緊急対策室に勤める下川路役を阿部寛…と役者陣もなかなかグッド。特に二枚目でありながらも何故か三枚目役の印象ばかりが残る阿部ちゃんが今回もかなり笑わせてくれます。
バブル景気さえ崩壊しなければ、今ごろ…。淡い幻想を抱く人々の心をくすぐる映画が誕生する。「バブルへGO!!」は、現代の人間がバブル絶頂期にタイムトリップして巻き起こす騒動を描く。
主人公は日本経済の崩壊回避に取り組む財務省官僚。90年の東京に乗り込み、バブル崩壊の契機となった不動産取引融資規制の阻止という極秘計画を実行する…。それは1990年にタイムスリップしバブル崩壊を止めることだった! しかもタイムマシンは洗濯機!というなんとユニークなコメディ。
…と聞けばSFサスペンスを想像させるが、実は底抜けに明るいコメディー。作戦のカギを握るタイムマシンは改造洗濯機。しかも主人公は自分が入ることができず、小柄な親友の女性を送り出す始末。さらに連絡の途絶えた母親を捜すため、その娘を送り込み事態はますます混迷。バブル期に放り込まれた娘は享楽ムードに戸惑いながらも時代の空気に魅了されていく。
ホイチョイ・プロダクションズはバブルの申し子といえる製作集団。バブル絶頂期にフジテレビとタッグを組み「私をスキーに連れてって」「彼女が水着に着がえたら」(いずれも馬場康夫監督)などを製作。スキーやマリンスポーツブームのきっかけをつくった。
今回はタイムトリップを題材に、原点のバブル時代に焦点をあてた。六本木の繁華街をセットで再現するなど、当時の文化やファッションも楽しめる。「どんな時代だったのか見せてあげたい。何でもありの明るい映画。バブルと聞いて嫌気さす人も楽しめる作品にしたい」と馬場監督は自信をみせている。
今ではすっかり忘れ去られてしまったユーロビート、ワンレン・ボディコン、DCブランド、ディスコ…などバブルを謳歌した人にとっては懐かしく、惜しくも甘い蜜を吸えずに平成不況に突入してしまった人には新鮮な時代。遠い未来でも遥か昔でもない、このちょっと前のバブル時代にタイムスリップという意外になかった時代設定が面白いんです。
東宝配給で、2007年2月公開。
私をスキーに連れてって
スキー用品メーカーに勤める文男は、冬のゲレンデでOLの優と出会い、恋に落ちる。しかし、2月14日に万座で行われるスキーブランド発表会の準備に忙殺され、優となかなか会えない文男。そこで発表会当日、文雄は優のために、ともに志賀へ行くことを選ぶのだが…。
流行の最先端を追う企画編集集団ホイチョイ・プロダクションの、第1回映画製作作品である。それまでの日本映画にはなかった軽やかで、ファッショナブルなラブストーリーを実現した。松任谷由実のヴォーカル曲の数々が、巧みにツボを押さえている。また、グッズにこだわる馬場康夫監督の演出も、当世若者のニーズにうまくこたえていた。この手の作品に不可欠ともいえるラブシーンをあえて描かなかったあたりも、センスを感じさせる。スキーウエア姿の原田知世がとても可愛い。
『彼女が水着にきがえたら』
1989年に、『19歳』終了後、気の抜けた織田くんが、将来をかけてオーディションをうけたホイチョイムービー第2作。最終選考に残ったのは、今思えば錚々たるメンバーで、江口洋介、吉田栄作、椎名桔平どの主役級俳優ばかり。その中で、馬場監督が織田くんを選んだ理由は・・・一番普通で、撮影期間を楽しくすごせそうだったから、だそうです。
ストーリー
湘南沖に沈んだ朝鮮戦争時の輸送機「ドラゴン・レディ」とその中に積み込まれた 50億の宝探しに熱中するサラリーマン吉岡文男(織田裕二)と、アマチュアダイバー田中真理子(原田知世)の恋と冒険
「バブルへGO!!」
俳優・阿部寛(42)が10日、都内のディスコで主演映画「バブルへGO!!」(馬場康夫監督、2月10日東宝系公開)の完成会見を行った。日本経済の崩壊阻止のため、阿部寛(42)演じる財務官僚の命令で90年にタイムトリップする。ディスコを訪ねる場面では、大流行したボディコンスーツで踊る女性たちに驚いたという。
バブル絶頂の1990年にタイムスリップしてバブル崩壊を止めようとする物語に、阿部にとって90年は、「バブルのころはメンズノンノ(のモデル)からこの世界に入って、ちょうど人気が落ち込んだ時期で、ひがんでました。今まさか結婚していないとは思いませんでした」と苦笑い。モデルから俳優へ転身し2年がたった駆け出しの時期で「人気が落ちかけていて、ブルーな気持ちでした」。
バブル期当時、高知県在住の小学生だった広末は「テレビで見たことありましたが、体感したことがなくて…。私には着られません。あの時代に生きてなくてよかった」と笑わせた。この日も写真撮影時、ボディコン姿のモデル10人が登場。その時代に社会人だった阿部は、圧倒される広末と対照的に「当時はこれが正解でしたね」と笑みを浮かべ懐かしんだ。
また、広末涼子(26)の母親役を演じた薬師丸ひろ子(42)は「スタッフの皆さんが私の若返りメークをするのに苦労していたのがショックでした」と笑わせた。太いまゆなど“バブルメーク”も再現。「当時の資料が、私の写真だった」と薬師丸が苦笑いすると、広末は「私は特殊メークはしませんでした」と笑わせた。続けて「人生計画はかなり狂ってますけど、吹っ切れてるところもあります。人間強いな、と」と歌手・玉置浩二との離婚を話題にする自虐ネタの連発で大爆笑を誘っていた。
日立、映画「バブルでGO!!」限定カラーの「ビッグドラム」が当たるキャンペーン
株式会社日立製作所は、ドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム BD-V1」などが当たるタイアップキャンペーンを開始した。締め切りは3月12日。
2月10日から全国の東宝系で公開される映画「バブルでGO!!〜タイムマシンはドラム式〜」とのタイアップキャンペーン。劇中に、タイムマシンとして登場する、本体色がゴールドの「ビッグドラム」が抽選で3名に当たる。
応募はパソコンからのみ可能。キャンペーン専用サイト「日立家電研究所」のFlashのゲーム内で提供される同社の商品情報をもとに、7問のクイズに答え、全問正解すると応募できる。なお、外れた人の中から、ダイヤ型のペーパーウェイトが500名に、金塊型のケースに入った折りたたみ傘が300名にプレゼントされる「ダブルチャンス」も用意されている。