幻のゴンドワナ大陸が消した原因といわれる直径約500キロに及ぶ巨大な隕石衝突痕跡が、南極の氷床下に巨大クレーターとして横たわっていることを、米国とロシア、韓国の共同研究グループが突き止めたと発表した。古生代と中生代の境目にあたる2億5000万年前に、海洋生物の90%以上が絶滅したとされているが、研究グループは「ここに落ちた隕石(いんせき)が原因ではないか」と推測している。
巨大クレーターを発見したのは、米オハイオ州立大のR・フォンフリーズ教授を中心とするグループ。上空からレーダーで測定した地形と、衛星による重力データを重ね合わせた結果、重力が周囲より強い区域が直径約300キロにわたって広がり、それを同約500キロの円形の尾根が囲んでいることが分かったという。 グループは「直径約50キロの隕石が落下し、衝撃で深部のマントル物質が上昇してきた跡」と判断している。
アフリカの虫入り琥珀:ゴンドワナ大陸の森林未知の品種 エチオピアで発見された琥珀の塊。2002年、エチオピアの首都アディスアベバの市場に並べられていた。由来を調査したところ、アフリカで最初に知られた採取場の琥珀と明らかになった。 研究チームによると、この樹脂を生成した樹木は未知の品種で、アフリカ以外で発見されたどの琥珀とも異なるという。チームの一員でオーストリアにあるウィーン大学の古生物学者マティアス・スフォイッカ氏は、「アフリカ産琥珀に閉じ込められた動植物の研究によって、ゴンドワナ大陸の森林に生息した昆虫の生態が明らかになるだろう。岩や石から昆虫化石は期待できないからね」と話す。 アフリカの虫入り琥珀:ゴンドワナ 琥珀の中に無傷の状態で閉じ込められていた恐竜時代のカリバチ(体長0.4ミリ)。当時、超大陸ゴンドワナの一部だった現在のエチオピア中部は鬱蒼とした森林地帯だった。ほかにも、珍しく巣を張る原始のクモや最古のアリの一種なども見つかっている。 ドイツのゲッティンゲン大学に在籍する研究チームのリーダー、アレキサンダー・シュミット氏は次のように話す。「ゴンドワナに生息していた原始のアリの化石が初めて発見された。アリの進化過程の解明に決定的な役割を果たすだろう」。 ヨーロッパや東南アジアの同種の化石は、その起源がゴンドワナ以外の古代大陸にあると示唆している。「しかし、その仮説も揺らぐことになるかもしれない」と同氏は述べた。
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