Googleは、通常個別のサイト毎に申請を受け付ける承認後、それぞれのサイトの管理者がコードを設定する必要のあったAdsenseを、ホスティング事業者がコードをシステムに事前に組み込んでおき、サイト管理者が申し込み後に、コードIDだけを簡単に組み込める「AdSense API」ベータ版を無料公開しました。 このAPIを組み込んでおけば、大手無料系ブログでサイト構築の知識のないユーザーでも簡単にAdsenseをスタートさせることができます。
通常であれば、ブログホスティングサービスやWebホスティングサービスなどでは、利用者が自らGoogle AdSenseアカウントを取得してHTMLコードを貼付し、Google AdSenseアカウントにログインしてさまざま設定を行なわなければならないのです。 しかしAdSense APIを使用すれば、ホスティングサービス自体の設定ページの中にAdSenseに関連するアカウントの申請、管理、設定変更、レポートなどを設置でき。ホスティング事業者が自社サービスの一環としてGoogle AdSense広告を提供できるのです。これで事業者は、自社のサービスへのメリットを利用者に提供する機会が増えて、ユーザー獲得のチャンスも向上します。なるほど・・グーグルも考えますね! このAdSense APIは、ホスティング事業者に新たな収益源を与えるとともに、本来はビジネスとしてブログサービスが有料だった場合でも、このAdsenseを利用した広告収入で収益が確保できることで、ブログサービスが無料にできる可能性もあるでしょう。 グーグルのAdsenseの規定では、AdSense APIを通してAdSenseアカウントを取得したユーザーが180日以内に100ドルを稼ぐと、ホスティング事業者に対して一度限り100ドルが支払われるということで、これはAdsenseの紹介料ですね。その上でユーザーが得る広告収入の15%がホスティング事業者に支払われるということで、人気ブログで収益を上げても、ブログ管理者は、85%しか手にすることができないで、15%を手数料として、ホスティング事業者に搾取されてしまいます。。ここで、無料ホスティングサービスであれば、15%手数料は納得できるのですが、有料の場合にはどうなんでしょう。 AdSense APIはSOAPとWSDLを使用しているため、Java、.NET、Perl、PHP、Python、XMLなどさまざまな言語を使用してプログラミングを行なうことができ、ホスティング事業者は柔軟なシステムの構築が可能になっています。 このAdSense API は、現時点で英語版ベータサービスとしてのみ提供され、ドキュメントも英語でしか提供されていのですが、サービスAPIは既にAdSenseの各言語や通貨に対応しているようなので、英語の読解力がある事業者はいち早くサービスをすることもできるでしょう。しかし、このサービスはベータ版であるため利用希望者は1日のページビューが10万以上必要と言う条件があり、要するにある程度のアクセスを確保できる大手の部類にまず試してもらう考えのようです。 ■Google AdSense API(英文) http://code.google.com/apis/adsense/index.html