ダ・ヴィンチ・コード(ロン・ハワード監督)の同名原作本(ダン・ブラウン著)の序章で、ブラウン氏が執筆したサスペンス小説「天使と悪魔」(2000年出版)を、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントが映画化して、2009年5月15日に公開する予定。
小説の「天使と悪魔」は、「ダ・ヴィンチ」の主人公ロバート・ラングドン教授が、バチカンを舞台に科学者ガリレオが十七世紀に創設したといわれる秘密結社と連続殺人事件の謎を追う物語。 ラングドン教授が初めて登場した作品で知られ、「ダ・ヴィンチ」人気のおかげで一躍、注目を浴びていた。キリスト教を題材としたこの作品は、また協会とひと悶着ありそうな気配を感じます。
映画天使と悪魔(Angeli e demoni)あらすじ 科学力を駆使するテロリストとバチカン市国の枢機卿が対決するという、入念に練られたプロットに手に汗握るスリラー。そして、バチカンを巡る陰謀にハイテク劇。反物質を発見した科学者のベトラ博士が、他殺体となって発見された。 その胸には、「イルミナティ(光明会)」というなぞめいた言葉の焼き印が。そこで、ハーバード大学で宗教的象徴を専門とするロバート・ラングドンは、スイスの捜査研究所から調査を依頼される。 イルミナティとは、ルネサンス期の科学者のグループで、ガリレオもその一員だった。ガリレオはローマ教皇の迫害を避けて、新しい考えをローマで秘密裏に討論していた。すでに過去のものとなった会と、ベトラ博士の死には、いったいどんな関係があるのだろうか。 ベトラ博士の娘ビットーリアは、恐ろしい事態に気づいた。ものすごい破壊力を秘めた反物質を密閉した真空のフラスコの所在が不明で、バッテリーを充電しなければ、6時間以内に爆発してしまうのだ。 その直後、ローマ教皇庁護衛隊のスイス護衛兵が、反物質がバチカン市国に隠されているという事実を発見する。 そこでは新しい教皇を選出する選挙会が始まっていた。ビットーリアとラングドンは反物質を取り戻そうと奔走する。有力な教皇候補4名が行方不明という事態が発覚して、ようやくふたりはバチカンへ入ることを許された。枢機卿を誘拐したテロリストは電話で、遠い昔のイルミナティに関係する手掛かりとひきかえに、殺人の猶予をほのめかした。 一方、救世主を狂信的に信奉する邪悪なバチカンの一部が、テロリストと結託している事実が明らかになる。 枢機卿を救いだし、反物質を爆破させずに取り戻そうと奮闘するラングドンとビットーリア。その追跡劇を、『Digital Fortress』の著者ダン・ブラウンは、メディチ家を思わせる名士を邪悪な人物に仕立て、ミシュランの観光ガイドそのもののローマの街を舞台に、めまぐるしくスピード感あふれる筆致で描いている。設定にやや無理が感じられるが、一筋縄でいかないストーリー展開に衝撃の数々を織りまぜて、最後に明かされる驚きの真実まで一気に読者を引き込む作品である。
「ダ・ヴィンチ・コード」脚本家が、映画版「天使と悪魔」を執筆 映画版「天使と悪魔」の脚本を、「ダ・ヴィンチ・コード」同様、アキバ・ゴールズマンが執筆することが明らかになった。同作は「ダ・ヴィンチ・コード」の前章にあたり、図象学者のロバート・ラングドンが秘密結社イルミナティの伝説を追うことになる。 ロン・ハワード監督、トム・ハンクスの復帰はまだ決まっていないが、製作を手がけるソニーは、08年の公開を目指している。 ちなみに、ゴールズマンは「ビューティフル・マインド」でアカデミー賞を受賞して一躍有名脚本家となったが、過去には「バットマン&ロビン」や「ロスト・イン・スペース」などの珍作も執筆している。「天使と悪魔」の脚色料は、400万ドル(約4.6億円)といわれている。
映画「ダ・ヴィンチ・コード」続編決定…トム・ハンクス再登板 全世界で5000万部のベストセラーを映像化し、こちらも世界的大ヒットになった映画「ダ・ヴィンチ・コード」(ロン・ハワード監督)の“続編”が、来年12月に世界公開されることが決まった。 昨年の日本公開では興行収入90・5億円の大ヒット。原作者のダン・ブラウン氏が「ダ・ヴィンチ−」の前に発表した「天使と悪魔」で、主人公は「ダ・ヴィンチ−」と同じ宗教象徴学を専門にする米ハーバード大教授ロバート・ラングトン。バチカン市国を舞台に、キリスト教と科学技術の対立を描くサスペンス。 メガホンは再びハワード監督が執り、ラングトン教授には「ダ・ヴィンチ−」同様、トム・ハンクス(50)の再登板が内定している。
天使と悪魔にナオミ・ワッツが出演!『ダ・ヴィンチ・コード』の続編 ナオミ・ワッツが『ダ・ヴィンチ・コード』の続編『エンジェルス&デーモンズ(天使と悪魔)』(原題)へ出演すると米ニューヨーク・ポスト紙が伝えた。 作品は、ダン・ブラウンの同名小説を基に、ロバート・ラングトン教授が科学者達の秘密結社イルミナティの謎を追うスリリングなストーリーで、ラングトン教授には引き続きトム・ハンクスがふんし、ロン・ハワード監督がメガホンを取り、ブライアン・グレイザーがプロデュースする。 この作品も、米脚本家組合(WGA)のストライキの影響を受けて製作の延期が決まったばかりで、全米公開時期も2008年クリスマスから2009年5月15日に変更されている。