ナダル、全仏連覇なるか!? ヒンギス、シャラポワにも注目。テニス4大大会の中で最も番狂わせが多いことで有名な全仏オープンが28日、フランス・パリのローランギャロスで幕を開ける。
ナダルは現在、クレーコートでの優勝記録に並ぶ53連勝中。14日のイタリア国際選手権のシングルス決勝では、宿敵フェデラーをフルセットの末に下して勢いに乗る。この2人を軸に、男子シングルスは展開していくだろう。 リンゼイ・ダベンポート(米国) 生年月日:1976年6月8日 身長:189cm 体重:79kg 利き腕:右 (バック両手) 2005年ランキング:1位 四大大会最高成績:優勝(1998年全米、1999年全英、2000年全豪)
マルチナ・ヒンギス(スイス) 生年月日:1980年9月30日 身長:170cm 体重:59kg 利き腕:右 (バック両手) 2005年ランキング:- 四大大会最高成績:優勝(1997年全豪・全英・全米、1998年全豪、1999年全豪) 一方の女子は、強豪がひしめく群雄割拠の様相を呈す。昨年の年間世界ランキンング1位のリンゼイ・ダベンポート(米国)は故障のために欠場するが、ことし1月に現役復帰したマルチナ・ヒンギス(スイス)は着実に復活を遂げている。 マリア・シャラポワ(ロシア) 生年月日:1987年4月19日 身長:188cm 体重:59kg 利き腕:右 (バック両手) 2005年ランキング:4位 四大大会最高成績:優勝(2004年全英) また、マリア・シャラポワ、ナディア・ペトロワらのロシア勢、ことしの全豪で4大大会初優勝を飾った地元フランスのアメリ・モレスモ、そしてキム・クライシュテルスと前回女王のエナン・アーデンの実力派ベルギー勢も虎視眈々(たんたん)と優勝を狙う。誰が優勝してもおかしくない状況だけに、熱戦が期待できそうだ。
シャラポワ ハトに救われ?初戦突破 テニスの四大大会の今季第2戦、全仏オープン第2日は29日、パリのローランギャロスで行われ、男女シングルス1回戦などを行い、女子シングルス1回戦に登場した中村藍子(22=ニッケ)はカタリナ・カスタノ(26)に逆転負けを喫し、2度目の出場で全仏初勝利はならなかった。また、28日の女子シングルス1回戦に登場したマリア・シャラポワ(19)は右足首の不安を抱えながら逆転勝ち。第1シードのアメリ・モレスモ(26)らとともに2回戦進出を決めた。 シャラポワの初戦敗退の危機を救ったのは、ハトだった?1―1で迎えた最終セット、3―5の場面。ワシントンに通算3度目のマッチポイントを握られた時、2羽のハトがコートへ舞い降りた。緊迫した空気が一瞬和らぐと、なぜか流れが変わった。2―5からの5ゲーム連取で大逆転勝ちを収めたシャラポワは「家で飼おうかしら」とハトに感謝した。 「第3セットでは移動の飛行機を予約しようと思った」。右足首の故障で4月中旬以降は試合をすべてキャンセル。約1カ月半ぶりの実戦で、患部はテーピングで固められていた。第2セットのあとは治療のタイムをとった。2時間30分の激闘の末に勝利を収めた勝負強さは、特筆すべきものだった。 ラリーの続くクレーでは、フットワークに影響する故障はハンデとなるが、元世界1位は「100%でできないことは分かっていた。でも、やると決めたからには負けたくない」と勝負師らしさをのぞかせた。 ≪中村、流れ失った≫日本人では杉山に次ぐ57位の中村だが、今年もローランギャロスの初勝利はならなかった。第1セットはカスタノに6―4。苦手のクレーを克服するために「速い展開を課題にやってきた」という練習の成果だった。しかし第2セット中盤で再三のブレークチャンスを逃し流れを失うと、最終セットは5ゲーム連続で失い、万事休す。「出てリズムを変えることも大切」と目を潤ませた。
シャラポワの初戦敗退の危機を救ったのは、ハトだった?1―1で迎えた最終セット、3―5の場面。ワシントンに通算3度目のマッチポイントを握られた時、2羽のハトがコートへ舞い降りた。緊迫した空気が一瞬和らぐと、なぜか流れが変わった。2―5からの5ゲーム連取で大逆転勝ちを収めたシャラポワは「家で飼おうかしら」とハトに感謝した。
「第3セットでは移動の飛行機を予約しようと思った」。右足首の故障で4月中旬以降は試合をすべてキャンセル。約1カ月半ぶりの実戦で、患部はテーピングで固められていた。第2セットのあとは治療のタイムをとった。2時間30分の激闘の末に勝利を収めた勝負強さは、特筆すべきものだった。
ラリーの続くクレーでは、フットワークに影響する故障はハンデとなるが、元世界1位は「100%でできないことは分かっていた。でも、やると決めたからには負けたくない」と勝負師らしさをのぞかせた。
≪中村、流れ失った≫日本人では杉山に次ぐ57位の中村だが、今年もローランギャロスの初勝利はならなかった。第1セットはカスタノに6―4。苦手のクレーを克服するために「速い展開を課題にやってきた」という練習の成果だった。しかし第2セット中盤で再三のブレークチャンスを逃し流れを失うと、最終セットは5ゲーム連続で失い、万事休す。「出てリズムを変えることも大切」と目を潤ませた。
シャラポワ 熱戦制し3回戦進出 テニスの全仏オープン第4日は31日、パリのローランギャロスで行われ、雨による再三の中断をものともせず、女子シングルス2回戦でマリア・シャラポワ(19)がイベタ・ベネソバ(23)をストレートで破り、順当に3回戦に進出した。 低く垂れ込めた雲から何度も雨が落ちてきた。そのたびに中断、再開の繰り返し。だが、シャラポワの集中力は途切れなかった。強烈なストロークを打ち込むたびに叫び声を上げ、闘志を奮い立たせた。第1セットを6―4で奪うと、続く第2セットも6―1で圧勝。中断も含め3時間に及ぶ大熱戦を制し、順当にストレート勝ちしたシャラポワは、最後にようやく笑顔をのぞかせた。 今季は右足首の故障で4月中旬以降はすべての試合をキャンセルした。約1カ月ぶりの実戦となった5月29日の1回戦では「途中で移動の飛行機を予約しようと思った」というほど苦戦した。第3セットも3―5とリードされ、絶体絶命のピンチだったが、3度目のマッチポイントを握られた直後に突然2羽のハトがコートに舞い降りて中断。そこから一気に流れが変わり、辛うじて逆転勝ちを収めた。「100%の状態ではないけど、やると決めたからには誰にも負けたくない」と強気なところを見せていたが、この日もその負けず嫌いの闘志で長丁場を乗り切った。 優勝を期待された昨年のこの大会は、準決勝で優勝したエナン・アーデンに敗れた。今回は足の故障もあって優勝候補には挙げられていないが、その分、気楽にできる利点がある。混戦模様の中、元世界ランク1位が虎視たんたんと頂点を狙っている。
低く垂れ込めた雲から何度も雨が落ちてきた。そのたびに中断、再開の繰り返し。だが、シャラポワの集中力は途切れなかった。強烈なストロークを打ち込むたびに叫び声を上げ、闘志を奮い立たせた。第1セットを6―4で奪うと、続く第2セットも6―1で圧勝。中断も含め3時間に及ぶ大熱戦を制し、順当にストレート勝ちしたシャラポワは、最後にようやく笑顔をのぞかせた。
今季は右足首の故障で4月中旬以降はすべての試合をキャンセルした。約1カ月ぶりの実戦となった5月29日の1回戦では「途中で移動の飛行機を予約しようと思った」というほど苦戦した。第3セットも3―5とリードされ、絶体絶命のピンチだったが、3度目のマッチポイントを握られた直後に突然2羽のハトがコートに舞い降りて中断。そこから一気に流れが変わり、辛うじて逆転勝ちを収めた。「100%の状態ではないけど、やると決めたからには誰にも負けたくない」と強気なところを見せていたが、この日もその負けず嫌いの闘志で長丁場を乗り切った。
優勝を期待された昨年のこの大会は、準決勝で優勝したエナン・アーデンに敗れた。今回は足の故障もあって優勝候補には挙げられていないが、その分、気楽にできる利点がある。混戦模様の中、元世界ランク1位が虎視たんたんと頂点を狙っている。
シャラポワ、サフィナに敗れる 全仏テニス テニスの全仏オープン第8日は4日、パリのローランギャロスで行われた。シングルスは4回戦に入り、女子で第8シードのスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)がまず8強入りを決めた。第4シードのマリア・シャラポワ(ロシア)はディナラ・サフィナ(ロシア)に5―7、6―2、5―7で競り負け、3年連続の8強入りはならなかった。 第7日(3日)の3回戦では、男子で昨年優勝のラファエル・ナダル(スペイン)が第29シードのポールアンリ・マチュー(仏)を逆転で下し、クレーコートの連勝記録を56とした。女子では第31シードのシャハー・ピアー(イスラエル)が04年大会準優勝で第6シードのエレナ・デメンチェワ(ロシア)を破った。イスラエルの女子選手が4大大会で16強入りしたのは初めて。