エントリーユーザーにも手の届きやすい操作性と価格ながら、APS-Cサイズとして初めて1020万画素CCDを採用し、約0.15秒で高速起動するなど上位機種を上回るほどの高機能を搭載している点などが評価されたとしている。
ニコン「D200」は、1020万画素で20万円を切るデジ一眼
昨年12月に発売したニコン「D200」は、APS-Cフィルムサイズの1020万画素CCDを備え、秒間5コマの高速連写ができる中級クラスのデジタル一眼レフ機だ。
カメラグランプリは、カメラ雑誌12誌で組織するカメラ記者クラブメンバーなど49人が選ぶ賞で、今年で23回目。対象は、昨年4月から今年3月までに国内で新発売された149機種だった。
昨年の受賞機は「α-7 DIGITAL」。2000年のキヤノンEOS-1Dから5年連続でデジタル一眼レフが受賞している。
■ 1,020万画素のCCDを搭載
撮像素子はAPS-Cサイズ(DXフォーマット)の有効1,020万画素CCD。撮像素子のサイズは23.6×15.8mm。総画素数は1,092万画素。画素ピッチは6.05μm。
D2Xのようなクロップ機能は搭載されないが、4ch読み出しにより、秒間5コマの連写を実現している。最大連写枚数はJPEG NOMAL Lサイズで54コマ、非圧縮RAWで22コマ。なお、連写性能の数値はいずれもサンディスクのExtreme IIIまたはUltra IIの1GB CF使用時のもの。
感度はISO100〜1600。さらにISO1600から1段増感したH1設定も可能。記録画素数は3,872×2,592/2,896×1,944/1,936×1,296ピクセル。記録形式はJPEGとRAWで、同時記録も可能。
また、新開発のローパスフィルターを搭載し、解像度を維持しながらモアレや赤かぶりを抑制したとしている。
■ 起動時間は世界最速
高速レスポンスが重視され、起動時間約0.15秒はレンズ交換式デジタル一眼レフで世界最速(2005年11月1日現在)としている。また、レリーズタイムラグは約50ms、ファインダー像消失時間は約105ms。
・2002年6月に発売された「D100」の後継機
・APS-Cサイズ(DXフォーマット)の有効1,020万画素CCD
・感度はISO100〜1600
・秒間5コマ、JPEGで最大54コマの連写
・新開発の11点AF。動態撮影などに7点ワイドフレームに切り替え可能
・3D RGB マルチパターン測光II
・起動時間約0.15秒、レリーズタイムラグ約0.05秒
・ガラスペンタプリズムを採用し、ファインダーは視野率約95%、倍率は約0.94倍
・2.5型 約23万画素の広視野角TFT液晶モニター
・記録媒体はCF
・PCとの接続はUSB 2.0
・ワイヤレス機能に対応した内蔵ストロボ搭載
・防滴/防塵のマグネシウム合金製ボディ
・「仕上り設定」に「白黒」を追加
・多重露光、画像合成機能搭載
・GPS対応
・新開発のID機能付きバッテリ「EN-EL3e」採用
・オプションでバッテリーグリップ「MB-D200」、ワイヤレストランスミッター「WT-3」、マグニファイヤリングアイピース「DK-21M」を用意
■ オプションでGPSや無線LANに対応
ワイヤレストランスミッターWT-3(別売)で、無線LANの利用が可能。
D200専用ワイヤレストランスミッターWT-3(2006年夏発売予定)を新開発。IEEE802.11b/g規格準拠の無線LAN(Wi-Fi)による画像データの転送が可能となります。撮影中または撮影後にワイヤレスでパソコンに画像データを高速転送。幅広いネットワークプロトコルとセキュリティープロトコルに対応して、様々なシステム環境に適合できます。
さらに、2006年夏にはワイヤレストランスミッター「WT-3」を発売。IEEE 802.11b/gにより、無線LANで画像の転送が可能になる。
価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は20万円前後の見込み。
同時に、11.1倍ズームのデジタル専用レンズ「AF-S DX VR ズームニッコール ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF)」なども発売する。18-200mmの価格は110,250円。
ワイヤレススピードライトシステム「SB-R200」と「SU-800」
ニコンは、ワイヤレス増灯撮影やクローズアップ撮影を可能にする、ワイヤレスリモートスピードライト「SB-R200」と、ワイヤレススピードライトコマンダー「SU-800」を、26日より発売する。
価格はSB-R200が25,200円、SU-800が36,750円。
■D200