Dellは2007年度第1四半期の決算を発表。今後投入する製品を紹介しており、AMDのOpteronを採用する方針であることを明らかにした。自社製品に初のAMDのプロセッサを採用すると発表した。これまでIntelプロセッサのみを採用してきた同社にとっては大きな転換だ。
サーバ、ストレージ、サービスと米国外での事業が売上高をけん引し、サービス売上高は前年比28%増、ストレージは12%増だった。米国外での売上高は12%伸び、総売上高の44%を占めたという。顧客サポートへの投資と将来の成長に向けた値下げにより、営業利益は19%減の9億4900万ドルとなった。 「理解していた以上に競争環境が厳しかった」とDellのケビン・ロリンズCEOは発表文で述べている。同社は直販モデル再活性化のために顧客サービス、製品におけるリーダーシップ、生産性とコスト削減の3分野に注力していると同氏は語る。 顧客サービスに関しては、1億ドル以上を投資し、米国で2000人を超える販売・サポートスタッフを雇い、コールセンターを追加・拡大した。今会計年度中に14の新しい製造施設、設計・開発施設、コールセンターを開設する予定という。 製品に関しては、年内にAMDのOpteronプロセッサを搭載したマルチプロセッササーバを立ち上げる予定だ。IntelのWoodcrestプロセッサ搭載のサーバも投入する。クライアントマシンに関しては、高性能モデルのXPSブランドとAlienware買収でデザインと品質を強化。また今秋にはIntelのMeromを搭載したノートPCを投入し、年内にIntelのConroeをデスクトップ・ワークステーションに採用する。 Dellは第2四半期の業績について、第1四半期と同様になると見込んでいる。 AMDは同日、このDellの表明に対して歓迎の声明を発表。同社シニアバイスプレジデントMarty Seyer氏は「Dellは顧客中心主義の企業であり、彼らが顧客の要求を聞いてAMDの製品を選択したことを聞き、嬉しく思う。“ワット性能”に優れるAMDのソリューションでDellの顧客に利益をもたらし、Dellと密に協力するのを楽しみにしている」と述べている。