石川島播磨重工業は15日、イタリア本土と同国南端のシチリア島を結ぶつり橋「メッシナ海峡大橋」の建設工事を受注したと発表した。完成すれば明石海峡大橋を抜いて世界最長のつり橋となる。
イタリアの大手建設会社を中心とする共同事業体の一員として、橋全体の基本設計や橋げたの一部、橋げたを支えるケーブルの建設工事などを担当する。 受注総額は約5300億円で、石播の受注分は190億−330億円程度になる。 石播によると、同大橋は両岸で橋を支える主塔間の距離が3300メートルで、明石海峡大橋(1991メートル)を抜いて世界最長となる。 2008年春に着工、15年の完成を予定している。橋の幅は60メートルで、複線の鉄道の両脇に片側2車線の道路を設ける。