最後の23人目が呼ばれた瞬間、会場はこの日一番のどよめきに包まれた。
「マキ」。指揮官の「貢献度を重視する」姿勢から、落選確実とみられていた千葉のエースストライカーが土壇場で滑り込んだ。アピールしようと懸命な姿が空しくさえ映っていたときもある。それでも最後まで全力を尽くした姿勢が、激戦のFW枠で高原、柳沢、大黒、玉田、巻の5名が選ばれ、有力と見られていた久保が落選となった。
会見に出席したジーコ監督は、久保を選出しなかった理由について、「素晴らしい選手で興味を持ち、好きな選手で数年間見てきた。しかし今の状態では彼の良さを生かしきれない。腰とひざが完ぺきなコンディションではない。最後まで考えた結果、巻を選んだ」と明かした。
また同じく落選となった松井と茂庭については、「松井もやはり有能な選手で好きだが、前線には同じような能力を持っている選手がいる。茂庭に関しては、福西や中田浩が最終ラインをやることができる。本来のポジションが理想だが、彼らも経験がある」とコメントしている。
日本代表メンバー
GK
川口能活(磐田)
土肥洋一(FC東京)
楢崎正剛(名古屋)
DF
加地亮(G大阪)
駒野友一(広島)
中澤佑二(横浜FM)
宮本恒靖(G大阪)
坪井慶介(浦和)
田中誠(磐田)
三都主アレサンドロ(浦和)
中田浩二(バーゼル:SUI)
MF
福西崇史(磐田)
稲本潤一(ウェストブロム:ENG)
中田英寿(ボルトン:ENG)
小野伸二(浦和)
小笠原満男(鹿島)
遠藤保仁(G大阪)
中村俊輔(セルティック:SCO)
FW
高原直泰(ハンブルガーSV:GER)
大黒将志(グルノーブル:FRA)
柳沢敦(鹿島)
玉田圭司(名古屋)
巻誠一郎(千葉)
■グループF(ブラジル、クロアチア、オーストラリア、日本)
何というゲームだろう! もしあなたがドルトムントで行われるブラジル対日本戦のチケットを10枚持っていて、そのうち9枚をブラックマーケットに売ったとしたら、そのお金で航空券を買って、どこかのいいホテルで4週間を過ごし、高級レストランで食事ができるに違いない。
サッカーの観点から言えば、ブラジルはほかのどのチームと比べても別格で、1位通過を果たすのにさして苦労することはないだろう。ロナウジーニョとその仲間たちに続く2位の座は開かれている。オーストラリアにはクロアチア移民が多いため、両国の対決は一種のダービーの様相を呈するだろう。この2チームはフィジカル的に高い可能性を秘めており、それを武器に日本に挑戦することになる。もしジーコのチームがそれに対抗できれば、2番目に勝ち抜くことは可能だ。
初戦の
vs
オーストラリア戦(カイザースラウテルン)が来年6月12日午後3時(日本時間午後10時)キックオフ。
vs
クロアチア戦(ニュルンベルク)は同18日午後3時(同午後10時)、ブラジル戦(ドルトムント)は同22日午後9時(同23日午前4時)開始と決まった。
もう1つ興味深い点は、日本はブラジルと3戦目にまみえるということだ。“アウリベルデ”(黄と緑、ブラジルのチームカラー)が最初の2試合で勝利を挙げ、決勝トーナメント進出を決めてしまえば、パレイラ監督は主力選手の何人かを温存するかもしれない。そうなれば、あとは……。
ロナウジーニョら「史上最強」のブラジル代表発表
ブラジル・サッカー連盟は15日、ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の代表23人を発表し、国際サッカー連盟(FIFA)年間最優秀選手のロナウジーニョ(バルセロナ)前回大会得点王のロナウド(レアル・マドリード)らが選ばれた。
ブラジルは6月22日の1次リーグF組最終戦で日本と対戦する。
優勝候補の筆頭で、FWアドリアーノ(インテル・ミラノ)MFカカ(ACミラン)らを含む今回の攻撃陣は「ブラジル史上最強」(地元紙)の豪華な顔触れとなった。若手FWロビーニョ(レアル・マドリード)も選ばれた。
ブラジル代表は次の通り。
GK
ジダ、ジュリオセザール、ロジェリオセニ
DF
カフー、シシーニョ、クリス、ジウベルト、フアン、ルシオ、ルイゾン、ロベルトカルロス
MF
エジミウソン、エメルソン、ジウベルトシウバ、ジュニーニョペルナンブカノ
カカ、リカルジーニョ、ロナウジーニョ、ゼロベルト
FW
アドリアーノ、フレジ、ロビーニョ、ロナウド
サッカー日本代表を応援する、みんなの気持ちをひとつにする。そんなシンボルを作りたいというサポーターたちの熱い想いから、サポーターズリングは生まれました。同封の用紙に日本代表チームへのメッセージを書いて鶴を折って下さい。
DESIGN CONCEPT
ジャパンブルーハーモニー
美しい海に囲まれた国土から、世界へという次なるチャレンジに向けて、大空に羽ばたくイメージを表現。ジャパンブルー2002を基調としたカラーには、前大会への思いと新たなるスタートへの決意がこめられている。
ジャパンレッド
日の丸のシンボルカラーである赤を要所にレイアウト。日の出を表現するとともに、日本代表としてのプライドをアピール。
日本刀
大和魂を胸に抱くサムライたちの命とも言うべき日本刀。その弾丸をも切り裂く強靭さと神秘的な美しさ、刀身に波打つ刃文をデザインに反映。刃文とは、刀匠の鍛え上げたわざと経験によって生まれる文様のこと。スキルを磨き、心を鍛え、新たな挑戦へと向かうサッカー日本代表、そしてともに戦う僕らの熱い思いを打ち込まれた刃文が、2006年、世界のピッチでかつてなく大きなウェーブを巻き起こす。
日の丸/サッカー日本代表エンブレム/フットボールシグニチャー
ジャージ(トップ)のバックネック部(襟足)と、ストッキングのふくらはぎ側に日の丸をレイアウト。プレーヤーもサポーターも、ともに日の丸を背負って戦えるデザイン。また、サッカーに日本代表エンブレムは、刺繍を使った重厚感のある仕様を採用した。左袖部には、ドイツを戦い抜く鍵となる"チームスピリット"への思いをこめたマーク入り。
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