MicrosoftとNTTドコモは5月11日、ドコモが同日発表した携帯電話「FOMA F902iS」にWindows Media Technology(WMT)を採用したと発表した。PCに保存したWMA(Windows Media Audio)形式の音楽を転送して再生でき、Windows MediaのDRMに対応している。
このニュースを見て、ドコモ内部での勢力争いとポジションが変わってきたと感じた。 これは、以前MSと仲の良い部署は、MMと呼ばれた部署で、当時iモード事業部とは双璧をなすとされていたが、DoCoMoの主導権はiモード事業部が握っていた。
数年前にMM事業部はiモード事業部に吸収合併されたが、iモード内部に残ったMM事業部のMS寄りの人々が今回のWindowsMediaの採用を画策したのだろう。 ドコモは今後、WMT対応機種を増やしていくほか、Windows Media Video形式の動画再生や、iモードを利用したコンテンツダウンロードへの対応も検討する。海外でiモードを利用しているドコモの提携事業者も、WMTの採用を検討する。
MSは今後、携帯の通信機能を利用し、PCを介さずにコンテンツライセンスを取得する技術や、携帯電話に特化したDRMなどを、WMTに導入することを検討していく。