グーグルは、デスクトップ検索機能などを備えたソフトの新バージョン「グーグルデスクトップ 4」をリリースした。現在、英語やフランス語、イタリア語など7言語版が用意されており、追って他の言語も提供する予定だ。Windows XPとWindows 2000 SP3以上に対応しており、同社サイトより無料ダウンロードできる。
グーグルデスクトップ 4では、サイドバーやデスクトップに配置できる「Google Gadgets」と呼ばれるミニアプリケーションが数多く提供される。現在、ガジェットのダウンロードサイトでは、ニュースやツール類、お楽しみ&ゲームなどのカテゴリで合計約100種類が用意されている。さらに「Google Desktop Gadgets API」により、アプリケーション開発者がGoogle Desktop 4用のガジェットを開発・提供することも可能になっている。 なお、Google Desktopにはこれまでも、ニュースや写真、新着メールなどをサイドバーやデスクトップに表示できる“パネル”という機能があった。今回提導入されたガジェットは、パネルとはプラットフォームが異なっており、例えばXMLやFlashもサポートしているという。 これらのガジェットは、ユーザーが必要なものを選んで追加できる。また、その内容や設定をGoogle Desktopのサーバー側に保存しておくことも可能だ。これにより、Google Desktop 4をインストールした複数のPCから自分の使っているガジェットを同じように利用したり、内容を同期できるようになるという。なお、この機能を利用するにはGoogleアカウントによるログインが必要だ。 Googleの他のサービスとの連携も強化した。例えば、「Google Video」で人気のあるコンテンツを表示したり、デスクトップから「Google Calender」にアクセスできるガジェットなども用意している。Googleのパーソナライズドホームページの中のコンテンツを、ガジェットとしてデスクトップやサイドバーに追加することも可能だという。 Google Desktop 4には、新しいガジェットを推薦する機能も備える。例えば、ユーザーが新作映画の情報を頻繁に検索したり閲覧するような場合は、映画に関するガジェットを追加するよう推薦してくれるという。さらに、ユーザーが関心を持っている事項に基づいて、Google Desktop 4を通じてパーソナライズドホームページも自動的に作成できるとしている。 Googleは10日、報道関係者などを対象に開催したイベントで4つの新サービスを発表ており、Google Desktop 4もその中の1つ。このほか、オンラインスクラップ帳とも言える「Google Notebook」も発表された。これは、ユーザーが閲覧したサイトのテキストや画像、リンクをクリッピングしておくことができるもので、複数のPCから参照できるほか、他のユーザーと共有することもできる。Google Notebookは、Googleの実験的技術を紹介するサイト「Google Labs」で来週公開される予定だ。 このほか、専門分野を扱うWebページにラベルを付加して検索結果に反映する「Google Co-op」、検索キーワードの利用状況を参照できる「Google Trends」というサービスがあわせて発表された。 ■ダウンロードサイト(英文) http://desktop.google.com/