常夏のフロリダで雪男に遭遇!? 米フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドの新アトラクション「エクスペディション・エベレスト」が人気を集めている。爆走する列車で、襲いかかる雪男から逃れようという迫力満点のコースターアトラクションだ。
青空を背景にそびえ立つ“フロリダ版ヒマラヤ山脈”。標高60メートルの人工の山ながら、低地が広がるフロリダ州では、最高峰の威容を誇る。舞台となる人工のヒマラヤ山脈は標高60メートルで、なんと同州最高峰! このアトラクション、ディズニーランド・パーク開園50周年祝賀イベントの一環として登場。開園から半世紀、ディズニーの世界は進化を続けている。 ここに住むのが伝説の雪男イエティ。ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(フロリダ州レイク・ブエナビスタ)のひとつ「ディズニー・アニマルキングダム」に新登場した「エクスペディション・エベレスト」は、34人乗りの暴走列車で、襲いかかってくるこのイエティの恐怖から脱出するという疾走するアトラクションだ。 列車で山頂にのぼると、遠くには地平線が見えるだけ。さすが最高峰! と思った瞬間、列車は、急旋回、急カーブ。そして山を登りはじめると、目の前に見えてきたのは無残に引き裂かれたレールとフロリダの青い空。一旦、暴走列車はそこで急停車するが、再び猛スピードでバック。 そこで遭遇するのが、暗い洞窟で怒りを抑え切れなくなったイエティだ。爆走列車は、山の守護神を怒らせたのだ。列車はイエティの怒りから逃れるために、時速80キロまで加速しながら、霧に包まれたらせん状のカーブへと突進する。そして、最後は、約34メートル下の谷底へドーンと急降下。全長約1・6キロは、スピード、恐怖、絶叫があふれ、スリルは満点だ。 見どころはこれだけではない。コース内には、ディズニーならではの精巧に彫られたトーテムポール、樹木、古びた村の建物などが置かれ、現地を再現している。また、本物へのこだわりも強く、合計2000点もの手作りの小道具、家具、装飾品がアジアから直接持ち込まれたという。 このアトラクションは、ディズニーランド・パーク(カリフォルニア)の開園50周年を、全世界のディズニー・テーマパークで祝賀するイベントの一環として新登場したものだ。同ワールドでは、開園50周年にちなんでさまざまなサービスや改装なども展開中。出かけるたびに、新しい楽しみに出会えそうだ。