全国のきれいで安全な水浴場を選ぶ「快水浴場百選」が10日、環境省から発表された。環境省では、人々が水に直接触れることができる個性ある水辺を積極的に評価し、これらの快適な水浴場を広く普及することを目的として、「美しい」、「清らか」、「安らげる」、「優しい」、「豊か」という水辺に係る新たな評価軸に基づき、全国100カ所の水浴場を、「快水浴場百選」として選定しました。
1.「快水浴場百選」の選定経緯 近年、人工物に囲まれがちな暮らしのなかで、水辺の自然と親しみつつ健やかな心身をはぐくみ、 保つことの重要性が高まっています。また、環境教育、エコツーリズム、生物多様性、 地球温暖化対策など、環境政策の新たな展開がみられます。 このような状況を踏まえ、平成13年に選定された「日本の水浴場88選」の基本的な考え方を見直し、 「快水浴場百選」として選定を行いました。 2.「快水浴場百選」候補の推薦状況 年間利用人数がおおむね1万人以上(島の海水浴場にあってはおおむね2千人以上、 湖沼・河川の水浴場にあってはおおむね5千人以上)である水浴場の中から、 水質等について一定の要件を満たしていることが推薦される要件となっており、 40都道府県から191水浴場の推薦がありました。 3.選定方法及び選定に際しての評価事項 (1)「快適水浴場検討会」(委員長:松尾友矩 東洋大学学長)において、選定作業を行いました。 (2)選定に際しては以下の5つの評価軸に基づき、評価を行いました。 [1]美しい水辺(水質、自然景観)
美しい水辺 ★★★★ 清らかな水辺 ★★★ 安らげる水辺 ★★★★★ 優しい水辺 ★★ 豊かな水辺 ★★★ ・水質、優れた自然景観、特徴的な自然現象等 [2]清らかな水辺(環境への配慮・取り組み) ・排水等の適切な処理、ゴミの3R活動、 地球温暖化対策、水浴場の清掃等 [3]安らげる水辺(安全性) ・水難事故防止対策、治安対策、波や流れの対策等 [4]優しい水辺(利便性) ・便益施設等の充足度、バリアフリーへの配慮、 アクセス性向上の取り組み等 [5]豊かな水辺(水と人との関わり) ・生態系の保全活動、環境教育の取り組み、エコツーリズム等 特選は、以下の通り。 『海の部』 ▽浄土ケ浜(岩手県宮古市) ▽小田の浜(宮城県気仙沼市) ▽慶野松原(兵庫県南あわじ市) ▽那智(和歌山県那智勝浦町) ▽片男波(和歌山市) ▽大砂(徳島県海陽町) ▽下阿蘇ビーチ(宮崎県延岡市) ▽万座ビーチ(沖縄県恩納村) ▽リザンシーパークビーチ(同) ▽ルネッサンスビーチ(同) 『湖の部』 ▽マキノサニービーチ(滋賀県高島市) 『島の部』 ▽本島泊(香川県丸亀市) これまでの水浴場の選定 ・平成10年 「日本の水浴場55選」 ・平成13年 「