東京ディズニーリゾートが、園内のレストランで使う葉物野菜を、発光ダイオード(LED)による水耕栽培で自前供給することを決めた。 100%子会社が同県袖ケ浦市に工場を作り、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーに来春から出荷する。LEDを使った葉物野菜の栽培工場としては、国内最大級になる見通し。
TDRが<自前の野菜工場>LED水耕栽培 園内レストランで提供 LED栽培は、工場内に並べた棚の上で葉物野菜を水耕栽培し、日光の代わりにLEDの光を当てる。日光に比べ光合成が促進されるため、例えばレタスなら通常2カ月かかるところを約1カ月で収穫できるという。 子会社の「舞浜ビジネスサービス」の工場は総工費約10億円で2月に着工済み。12月に稼働し、07年4月に初出荷を予定している。生産量は年間350トンで、3年後の10年には両園内で消費する葉物野菜の大半をまかない、TDR内のホテルへも供給する予定だ。 栽培するのはレタスのほか、ホウレンソウ、ハーブ、水菜など。葉物野菜の価格は天候に左右されやすく、年間280トンを使うTDRの悩みの種だった。舞浜ビジネスサービスは「LED栽培という新技術で安定した供給が見込まれる」と話しており、これが工場建設の決め手となった。 99年に設立された同社は積極的に障害者を雇用しており、現在、従業員の7割を占める。LED工場でも新たに約20人を採用する方針で、障害者雇用の面でも先進的な試みとなる。