Media Gatewayは、CustomFlixが行なっている「Future-Proof Archive」サービスを基盤としている。このサービスは、テレビ局などのコンテンツホルダーがアナログテープフォーマットのコンテンツをあらかじめアーカイブに登録しておけば、Amazon.comで受注され次第、DVDに焼き付けて生産するというものだ。コンテンツホルダーにとっては、これまで在庫管理のリスクや生産コストがネックとなり販売することができなかったコンテンツを販売できるようになる。ユーザーにとっても、これまで販売されていなかったコンテンツをDVDとして入手できるメリットがある。
Media Gatewayのメリットはそれだけではない。現時点でこのサービスはDVD-Videoフォーマットに対応しているだけだが、近くHD-DVD、Blu-ray、WMV HD DVDフォーマットの3つの主要な次世代DVDフォーマットに対応することも発表された。このことが持つ意味についてCustomFlixの共同創業者であるDana LoPiccolo-Giles氏は「すべてのHDフォーマットをサポートすることにより、CustomFlixはコンテンツプロバイダーがフォーマットに対して中立的な立場をとり、単に顧客が好きなフォーマットを選ぶようにできるのだ」とコメントした。このようにCustomFlixのシステムは、次世代DVDフォーマットが乱立するデメリットを解消する意味も含んでいる。
24日のサービス発表時点でMedia Gatewayには、NBC Universal、PBS、A&E Home Videoを含むコンテンツプロバイダーが参加しており、この3社によるDVDは同日から米Amazon.comで購入できる。今後さらに多くのコンテンツが提供される予定だとしている。