日立マクセル(株)は、水とアルミニウムの反応から水素を発生させる燃料電池を開発したと発表しましたが。これは、水を補給するだけで発電する!?とすれば、もう20年も前の映画ですが、バックトゥザフューチャーに登場した、デロリアンに一歩近づいたということでしょうか?
映画バックトゥザフューチャーのデロリアンでは、アルミ官とか生ごみをエネルギーに変える能力を持つドクが改造した自動車でしたが、この日立マクセルの燃料電池を利用した10W級のモバイル電源では、20gのアルミニウムと水で、ノートパソコンなら4〜5時間の駆動が可能だそうです。。 絶対に!?この日立マクセルの開発者もバックトゥザフューチャーのデロリアンを見ているか知っていると思いますよ。そして日立マクセル社内では、デロリアンとかプロジェクトが呼ばれていたかもしれませんね。。 さて、余談はさておき、現在の燃料電池システムは、水素をボンベや水素吸蔵合金に貯めたり、メタノールを原料に水素を取り出す(直接メタノール改質形燃料電池、DMFC)といった方法で水素を得ているのですが、今回日立マクセルが発表した燃料電池では、水とアルミニウム微粒子を反応させると水酸化アルミニウム(AL(OH)3)と水素が発生する原理を利用して、水素を取り出す固体高分子形燃料電池(PEFC)となっているそうです。 水+アルミニウムの反応による水素発生については、室蘭工業大学の渡辺正夫教授の研究を元に、同社が独自に開発したアルミニウムの微粒子化プロセス技術によって、1gのアルミニウムから1.3リットルの水素を発生させることが可能になったということです。