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April 15, 2006 space
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ドラキュラ城 ルーマニア王族の末裔に返還!しかし93億円で売ります!?

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ニューヨーク・ポスト(電子版)は、「ドラキュラの城」として知られるルーマニアのトランシルバニア地方にある観光名所、ブラン城が同国政府から旧王族の末裔(まつえい)に当たるニューヨーク州ノースセーラム在住の男性に返還されることになったと報じた。
 
 

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 この男性は工業デザイナーのドミニク・フォン・ハプスブルク氏(69)で、2000年にルーマニア政府に返還を要求。同国政府は昨年、共産政権時代に没収した個人資産の返還計画の一環として、ブラン城を返すことを決めた。1カ月以内にも引き渡される見通し。
 
 

 ブラン城 吸血鬼ドラキュラの居城として知られる城

トランシルバニア地方の中心の町ブラショフから約30キロメートル離れたカルパチア山脈の山麓に建つこの城は、ドラキュラ伝説で有名だ。ドラキュラのモデルになったのは実在の人物で、15世紀にこの城を治めていたヴラド3世。ルーマニアではオスマン・トルコ軍と勇敢に戦った英雄とされている。気性が激しく、串刺し王という異名があったことが、ドラキュラ伝説につながったらしい。城内には王の執務室や地下牢などが残っている。拷問道具などが展示されているのも、いかにもおどろおどろしい伝説の城にふさわしい。


 
 ハプスブルク氏は「ドラキュラはルーマニアを1度も訪れたことのない英国人(英統治下のアイルランド人作家ブラム・ストーカー)による創作。わたしはドラキュラとは関係ないし、夜中に飛び回ることもないよ」と話している。
 
 「ドラキュラ城」93億円で売ります ルーマニア
 
 「ドラキュラ城」で知られるルーマニア・トランシルバニア地方の「ブラン城」が6000万ユーロ(約93億円)で売りに出されている。ブラン城は共産主義政権時代に没収され、昨年5月に58年ぶりに同国政府からハプスブルク家の子孫に返還されたばかり。優先的に買う権利のある地元自治体が手を挙げ、オーストリアの銀行でローンを組む計画だが、購入に疑問の声も出ている。
 
 ブラン城は14世紀に建てられたとされる。吸血鬼ドラキュラ物語の舞台として、年間40万人以上が訪れるルーマニアの観光名所だ。
 
 持ち主のニューヨーク州在住の建築家ドミニク・フォン・ハプスブルクさん(69)は多額の維持費を理由に売却を検討。ブラン城の歴史的価値が守られるとして、地元自治体の購入希望に応じる考えだという。
 
 ブラン城返還時には推定資産価値は2500万ユーロ(約39億円)だったが、持ち主側はルーマニアの欧州連合(EU)加盟で観光客増などが見込まれ、資産価値は上がったとしている。
 
 だが、イオルグレスク文化相は「資産価値は売却希望価格の4分の1程度のはずだ。地元自治体の購入には反対しないが、そんな額で買うのはバカだ」と批判した。
 
 地元自治体の資金調達を疑問視する声もある。入場料収入を中心に返済する計画だが、順調に収入が伸びた場合でも60年はかかるとみられている。ローンが組めなければ、他に関心を示しているロシアや米国の資産家らの手に渡る可能性もある。

 
 
 ドラキュラの「子孫」が死去 ドイツ東部

 アイルランドの作家ブラム・ストーカーが描いた吸血鬼ドラキュラのモデルとされるブラド公の「子孫」、オトマル・ロドルフェ・ブラド・ドラキュラ・プリンツ・クレツレスコ氏が17日、ドイツ東部の町で死去した。67歳だった。脳腫瘍(しゅよう)を患っていたという。ドイツ紙が21日報じた。

 同氏はブラド公と血のつながりはなく、子供がいないため家系の断絶を懸念した同公の女性子孫と1990年に養子縁組した。

 その後、独東部シェンケンドルフに広大な敷地の邸宅を購入し、献血パーティーや野外コンサートなどドラキュラにちなんだ企画を打ち出して観光客を誘致。2002年には「ドラキュラ公国」の独立を宣言するなど、たびたび話題を提供した。

 地元紙によれば、同氏には幼い息子がおり、ドラキュラの家系は続くという。


 

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