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April 8, 2006 space
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「ユダの福音書」ナショナル・ジオグラフィック 1700年前のパピルス束写本解読

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パピルス束は1700年前の「ユダの福音書」写本と確認。米国の科学教育団体、ナショナル・ジオグラフィック協会(本部ワシントン)は6日、70年代にエジプトで発見され古美術商の手にあったパピルス紙の束が、同協会の支援を受けた専門家らによる修復・鑑定作業の結果、初期キリスト教の幻の外典「ユダの福音書」の約1700年前の写本であることが確認された、と発表した。
 

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 1700年の眠りから覚めた初期キリスト教の外典「ユダの福音書」の写本が解読され、米ナショナル・ジオグラフィック協会で公開された。新約聖書には、イエス・キリストの弟子ユダがイエスを裏切り、刑吏に引き渡したと記載されているが、「ユダの福音書」では、イエスがユダに対し、自分を裏切るよう命じていたと書かれてあり、キリスト教理解に大転換を促す内容になっている。
 
 
ny_2006040701.jpg この古写本はギリシャ語で書かれた原本のテキストを紀元3―4世紀に古代コプト語に移し替えたうえでパピルスに記録されたもので、66ページに及んでいる。放射性炭素測定やインク分析などを使った徹底的な分析を経て、本物と認定された。
 
 
 写本には、イエスがユダに対し、「お前はあらゆることがらを越えていくだろう。なぜなら、お前はわたしを包んでいるこの男を犠牲にするからである」と述べたとあり、イエスの肉体からの離脱を手助けすることによって、ユダはイエスの内部にある聖なる「セルフ」の解放を手伝ったと解釈されるという。
 
 
 ナショナル・ジオグラフィックの担当研究者は「写本の解読はキリスト教研究史上、過去60年で最も重要な発見の一つであり、初期キリスト教の理解のあり方に多大の貢献をするものだ」と位置づけている。
 
 
 「ユダの福音書」の写本は1970年代にエジプトで見つかり、さまざまな骨董商の手を経て欧州から米国に渡った。ニューヨークの金庫に16年間にわたって保管された後、2000年にスイス・チューリヒの骨董商に買い取られた。
 
 
 歴史に「ユダの福音書」の名が登場するのは、紀元180年にリヨン司教の聖イレナエウスが残した文書が初めて。この文書では、福音書は偽書であると決め付けられている。
 
 
ny_2006040702.jpg 写本は、イエス・キリストを処刑されるよう引き渡した「裏切り者」として聖書で描かれてきた「イスカリオテのユダ」が師と秘密裏に交わした会話録とされる。ユダの行為が、実はイエスの一番弟子として本人の依頼に従い、「救済」を完成させる役目を負った善行だったと主張している。キリスト教が正統としてきた教えとは正反対の内容で、議論を呼びそうだ。鑑定分析に携わった宗教学者らは、その主張が史実かどうかは議論が分かれるとしながらも、「初期キリスト教の多様性を示す非常に重要な発見だ」と話している。
 
 
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 同協会の発表では、文書は最初、エジプト中部の砂漠地帯で見つかった。パピルス紙13枚の表裏に、インクでコプト文字(エジプトのキリスト教徒が使った古代文字)で記されていた。買い手がつかない長年の間、米国の銀行の金庫の中で保管されていたため、激しく傷み、01年に作業が始まった段階ではさわっただけで粉々になりそうな状態だったという。
 
 
 放射性同位体による年代測定では、紀元後220〜340年という結果が出た。さらに、同協会が支援した国際的な専門家チームが、インクの成分や紙の画像分析、文章の構造や文法、文字の書体などの分析も加えて、3〜4世紀の文書で後世の修整は加えられていないと結論を出した。
 

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 コプト学の権威、スイスのロドルフ・カッセル博士らが、ジグソーパズルのように1千以上の断片に分かれた文書をつなぎ合わせ、約5年をかけて約8割を解読することに成功した。紀元後2〜3世紀に書かれたギリシャ語の原文からの翻訳とみられるという。
 
 
ny_20060407_06.jpg 同協会の依頼を受けた顧問委員会のメンバー、クレイグ・エバンズ氏(新約聖書学)は、「この福音書が描くイエス像は異端とされた『グノーシス派』の信仰に基づくもので、歴史的な事実を反映しているとは私は考えない。だが、ユダの人物像については新たな材料を提供する重要な文献だ」と語った。
 
 
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  「ダ・ヴィンチ・コード」「ユダの福音書」は陰謀=カンタベリー大主教が批判
 
 英国国教会の最高位者であるウィリアムズ・カンタベリー大主教が16日にカンタベリー大聖堂で行う復活祭のミサで、世界的なベストセラー小説「ダ・ヴィンチ・コード」や、「ユダの福音書」の写本が発見されたと伝えられることについて、陰謀だと非難することが明らかになった。
 
 
 大主教はミサで、宗教がメディアにどのように扱われているかをテーマに説教を行う。AFP通信が入手した抜粋によると、大主教は「新聞やテレビは信仰の歴史的基盤をめぐる議論のタネを嗅ぎ回っている」と指摘。「ゆえに、キリストの受難と復活に関して異説を唱え、伝統的な信仰の基礎を揺るがすことになる『ユダの福音書』の発見が数週間前にメディアで大々的に取り上げられたのは、大きな驚きではない」と語る。
 
 
 3、4世紀にコプト語(古代エジプト語)で書かれた「ユダの福音書」の写本には、裏切り者の代名詞となっているイエス・キリストの弟子ユダは、イエスの言いつけに従い、イエスを処刑のために官憲に引き渡したと書かれている。写本は1970年代にエジプトで発見された。
 
 
 また、「ダ・ヴィンチ・コード」について、大主教は「我々は単調な事実よりも、このような話を信じてしまいがちだ」と述べるという。「ダ・ヴィンチ・コード」には、イエスには子供がおり、後裔が今も生き残っているとの説が紹介されている。
 
 
ダ・ヴィンチ・コード

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 「ユダの福音書」ナショナル・ジオグラフィック 1700年前のパピルス束写本解読
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