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November 8, 2006 space
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冬眠ホルモンを発見 宇宙旅行に新薬や応用も

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哺乳(ほにゅう)類の冬眠を促し、体温が低下しても死なないよう心臓などを強化する「冬眠ホルモン」を、三菱化学生命科学研究所の近藤宣昭主任研究員らがシマリスから発見した。
  
 7日付の米医学誌セルに発表する。

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 体温が下がり眠ったようになる冬眠中は、病原体の感染や発がん物質への抵抗力が高まることが知られており、新薬開発につながる成果。この物質は人間にはないが、研究が進めば、体温を下げ脳へのダメージを減らす脳低温療法や、長期の宇宙旅行への応用も考えられるという。
 
 
 近藤さんらは、シマリスの血液中から、冬眠の時期に合わせて濃度が変化するタンパク質HPを見つけ、詳しく調べた。
 
 

 冬眠すれば長生きする!?
 
 自然の動物達にとっては厳しい冬の間、寒い上に食べ物が少なくなります。そのために彼等は「冬眠」をします。しかし、この冬眠はまだまだメカニズムが分からない部分が多く、特にクマなどはどうして冬眠するのか分かっていません。
 
 冬眠する動物として有名なカメとかカエルなどのような変温動物は、気温が下がると体温が下がり、活動量、代謝量も減ってきます。寒くなると、動くことすらできなくなってしまいます。そこで、安全な場所に身を隠して、冬の間じっとしています。冬眠中は、体の中にたくわえたブドウ糖やグリコーゲンを分解して、乳酸を作るときに発生するエネルギーを使って生きています。その行為を「無気呼吸」といって冬の間、息を吸わなくても大丈夫なのです。
 
 また、リスやハムスター、コウモリなどの恒温動物も冬眠をするのですが、変温動物と違って気温によって体が動かなくなってしまうことはありません。「冬眠」という方法で エサがうんと少なくなる 冬の間、動物は エサがなくても生き延びる手段を身につけたと考えられています。
 
 恒温動物は冬眠に入ると体温が下がり、心拍数(脈拍)もふだんの1/10以下に下がるのですが、でも呼吸はごくわずかですがしています。体が消費するエネルギーをなるべくおさえることで、冬の間、飲まず食わずでじっとして冬を越す事ができます。

 
 
 冬眠中のシマリスでも、脳内でこのたんぱく質の働きを抑えると、冬眠が停止したという。
 
 
 冬眠は、寒冷期に体温を下げて、エネルギー消費を抑える生物現象。その期間中は、体の防御機能が高まり、通常時よりも血液循環が少なくても、脳や心臓が損傷を受けないほか、感染症に対する抵抗力も増すことが知られている。
 
 
 近藤主任研究員は「全く新しい病気の予防法、治療法に道を開く可能性がある」としている。
 

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HOMENews BlogsAntiAgeing | November 8, 2006 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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