「BRAIN AGE」には日本版とは異なり、全世界で流行している数独が加えられている。シニア市場開拓の立て役者となった「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング」の開発秘話を紹介しながら、ゲームのコンセプトや市場の反応が紹介された。
大人が必死になって計算したり、実年齢とは異なる脳年齢が測定される様にGDC(Game Developer Conference)会場は大喝采。さらに出席者全員にGDC版の「BRAIN AGE」がプレゼントされるというおまけが付いた。今後ブログなどを通して、相当数の体験談の書き込みが全世界で行われるだろう。 実は「脳トレ」は北米では未発売ということもあり、GDC会場でほとんど知名度がなかったタイトルである。リアル志向でハイデフなゲームを好むアメリカ市場に対して、「足し算ゲーム」がどの程度受け入れられるか、プロモーションが難しいソフトだと個人的にも感じていたのだが、最高のスタートを切ったようだ。「バズ」(口コミ)マーケティングの教科書的な手法であり、この点をとっても「破壊的」だ。 北米版の脳トレ「BRAIN AGE」を実際にプレイしてみせる。「BRAIN AGE」には日本版とは異なり、全世界で流行している数独が加えられている。 本ゲームの開発の契機になったのは、高齢化社会を迎えるにあたり、シニア向けゲーム開発の必要性を任天堂・常務取締役の浅田篤氏に勧められたことと、財務担当の森仁洋専務が書籍で脳のトレーニングを行っていたこと。書籍版を元にプロトタイプを開発中、別ラインで行われていたマイク入力による音声認識が本ゲームに最適だと気づき、今の原型につながった。 初回受注はわずか7万本だった脳トレが口コミで広がり大ヒットし、次回作「〜もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」では85万本を受注。同じく脳トレーニング系のゲーム「やわらかあたま塾」を加えると、国内で現在までに500万本を越える大ヒットを記録している現状を紹介した。 □ 脳を鍛える大人のDSトレーニング 東北大学未来科学技術共同開発センター 川島隆太教授監修 東北大教授で、脳機能の研究者『川島隆太』氏の「脳を鍛える大人の計算ドリル」と「大人の音読ドリル」(くもん出版)の発行部数が合わせて120万部に達したと話題になっていました。
□ 大人用ドリルが120万部