30年の時を経て、富士にF1が戻ってくる。サーキット自体は2005年4月のリニューアルオープン後に最新鋭に生まれ変わった(写真)が、周辺の交通機関や宿泊設備などの問題はたびたび指摘されている。初年度の2007年までに、どれだけ整備されるのか? いっぽうで、世界有数のドライバーズサーキットとして、多くのGPドライバーがベスト・サーキットのひとつに挙げる鈴鹿サーキットで、もしF1が開かれないということになると、それはファンとしてさびしいことになる。
トヨタ自動車傘下の富士スピードウェイ(静岡県小山町)は24日、F1日本グランプリ(GP)を07年10月に開催する、と発表した。日本GPは87年以降鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催されてきた。富士でのF1開催は、77年以来30年ぶり。 富士スピードウェイは00年にトヨタが資本参加してから、鈴鹿での開催権が切れる07年以降のF1開催を目指して、開催権を管理するフォーミュラ・ワン・アドミニストレーション(FOA)などと交渉を重ねた。約200億円をかけた全面改修で05年、F1を運営する国際自動車連盟(FIA)から開催要件であるグレード1の格付けを取得。運営費なども含め、昨秋までにFOAと大筋で合意していた。 富士スピードウェイは、F1世界選手権の開催権利などを管理するフォーミュラ・ワン・アドミニストレーション(FOA)と、2007年10月にF1日本GPを同サーキットで開催することで合意、2006年3月24日に発表した。 1976、77年と日本初のF1を開催した富士に、30年ぶりにGPが戻ってくる。トヨタの資本が入り、総工費約200億円といわれる大改修を2005年4月に終えた富士スピードウェイ。当然、狙うはF1開催。トヨタF1マシンの勇姿を、首都圏に近い富士で披露する青写真は、2007年に現実のものとなる。 F1界の商業を牛耳るFOAのバーニー・エクレストン代表は、「このたび、名峰“富士山”をのぞむ美しい自然に囲まれた富士スピードウェイで、F1日本GPを開催できることを大変嬉しく思っている。今回の決定が F1の新たな時代の幕開けとなることを期待している」とコメントしている。 なお、1987年から日本GPの舞台として数々の激戦が繰り広げられた三重県・鈴鹿サーキットでのF1開催については不明。日本での1年2レース開催は、1994、95年に岡山県TIサーキット英田と鈴鹿での前例がある。 F1日本GP 2007年 富士スピードウェイ チケット最高価格7万1千円 F1日本GP 来年から富士スピードウェイで開催! F1日本GP、「富士スピードウェイ」で07年10月に30年ぶり開催! 富士スピードウェイ Fuji Speedway F1開催獲り激化