東京無線協同組合と三井住友カード、NTTドコモは、おサイフケータイを活用したクレジットサービス「iD」をタクシー内で利用可能にする。タクシー大手ANZEN、飛鳥交通の2社が、電子マネーEdy決済端末を導入。タクシー業界への本格導入は初めてとなる。首都圏を皮切りに順次Edy導入地域を拡大していく。
東京無線協同組合(東京無線タクシー)と三井住友カード、NTTドコモは8月から、ドコモのおサイフケータイを活用したクレジットサービス「iD」をタクシー内で利用可能にすると発表した。東京無線タクシーに加盟する全車両、約5500台でiDを利用できるようになる。 利用者はタクシー料金の支払い時に、車内の専用リーダー/ライターに携帯をかざすだけで決済を完了できる。iDの導入に合わせて、電子クーポンサービス「トルカ」も導入する予定だという。 タクシーのおサイフケータイ対応は徐々に進んでいる。 首都圏では、神奈中ハイヤーが全台でJCBが展開する「QUICPay」に対応しているほか、ANZEN、飛鳥交通が全車で電子マネー「Edy」に対応している。また松山市では、伊予鉄タクシーが「モバイルい〜カード」に対応している。 首都圏タクシー2000台でEdyが利用可能 ANZEN Group(以下ANZENタクシー)と飛鳥交通グループは、それぞれビットワレットと共同で3月2日、タクシー全車に電子マネーEdy決済用端末を導入すると発表した。タクシー事業者がEdy決済を本格導入するのは初めて。 現金のほかクレジットカードで対応が進みつつあるタクシー決済だが、「カード決済と違い、Edy決済はオフラインで行うため、通信環境を気にしないで済むことや小銭、釣り銭のやりとりがない」(ANZENタクシーおよび飛鳥交通)ことがメリットだという。また全国でサービスを展開していることなどからEdyを選択したという。 ANZENタクシーは都内最大級。飛鳥交通グループは埼玉エリア最大手で、神奈川、千葉、多摩エリアでも事業を行っている。 タクシーでもおサイフケータイ決済が可能 おサイフケータイに登録したJCBのクレジットカードを使って、タクシーの利用料金を支払えるサービスが神奈川県で始まる。 神奈中ハイヤー、ジェーシービー、およびサクサは8月4日より、タクシーでの非接触ICを用いた汎用決済サービス「QUICPay」の本格運用を、関連会社を含めた全車でスタートする。 これにより利用者は、事前に「QUICPay」サービスに申し込み、手持ちのJCBカードを登録したおサイフケータイ「QUICPayモバイル」、もしくは非接触ICカード「QUICPayカード」のいずれかを利用して、タクシー内で乗車料金の決済が行える。