グーグルは、グーグル・ニュースの情報収集を進化させビジネス情報を集めた「グーグル・ファイナンス:Google Finance」のβ版を公開した。 グーグル・ファイナンス:Google FinanceはYahoo! Financeなどの競合サービスに対抗する形で、企業情報は会社名や業種名で検索できる。さらに「Google Financeの最も重要なイノベーションは、目的の会社を見つけた後に起きる」という。
グーグルは、投資情報サイト「Google Finance」ベータ版を公開した。北米市場を中心とした企業、ミューチュアルファンドなどの情報を英語で提供している。 グーグル・ファイナンス:Google Financeでは、公開企業や未公開企業、ミューチュアルファンドのデータやコンテンツをReuters社、Hoovers社、Morningstar社からライセンス提供されており、Google Newsで見られたようなアルゴリズムだけですべてが決まっているわけではない。 ただ他の投資情報サイトと異なっているのは、関連ニュースをGoogle Newsから表示するとともに、関連するブログエントリーをGoogle Blog Searchのアルゴリズムを使って表示していることだ。Googleではバイアスがかかっていないニュースやブログによる情報を関連して見ることができると説明している。 特に注目できるのはFlashを使ったチャート機能だ。企業のチャートはズームイン・ズームアウトしたり、ドラッグすることによって過去にさかのぼることが可能だ。また、チャートに表示されているアイコンをクリックすると、該当するニュースが右側に表示されるため、株価の変動とそれを引き起こしたニュースを関連付けて見られる。 そのほかに「Discussion Groups」という掲示板機能が用意された。掲示板に書き込むためにはGoogleアカウントが必要で、しかも「Google Finance profile」を事前に作成し、いくつかの質問に答える必要がある。投稿内容はディスカッショングループコミュニティガイドラインに沿っているかどうかをGoogle内に設置された人間のチームが確認し、スパムやポルノなどの迷惑投稿が可能な限り除外される。ただし、Googleは特定の意見などを検閲することはしないと明言している。 グーグル・ファイナンスは初期段階のベータ版であり、今後ユーザーからのフィードバックをもとに改良を加えていく意向だ。現在は北米市場を中心としてアムステルダム、ブリュッセル、リスボン、パリなどの市場のデータが反映されているだけだが、将来的には北米以外の市場に向けた国際版Google Financeが可能かどうか検討している段階だという。 グーグル・ファイナンスは、Windows版のInternet Explorer 6.0、Firefox 1.0、Opera 8.0、Mac OS版のFirefox 1.0、Safari 1.2.4/2.0、Linux版のFirefox 1.0.4に対応している。なお、Flashを使ったチャート機能を利用するためにはFlash Player 7.0以上がインストールされている必要がある。