アニメ映画「時をかける少女」(細田守監督、今夏公開)の製作発表が24日、都内で行われた。作家筒井康隆氏のベストセラーが原作で、ドラマや実写映画になったが、アニメ化は初めて。
現代に合わせ、物語、ヒロインを一新。原作の主人公、芳山和子は叔母役で登場する。仲里依紗(16)石田卓也(19)がアニメ声優初挑戦。筒井氏は「このまま実写版を作ってもいけるのでは。期待しています」と激励した。
ある土曜日の放課後、実験室で不思議なラベンダーの香りをかいで失神した、高校生の芳山和子。その日から、奇妙なタイムスリップ現象に襲われていく。少年ドラマシリーズ『タイムトラベラー』の原作としても知られる筒井康隆の同名小説が原作。
映像の魔術師、大林宣彦監督が『転校生』に続き、故郷の尾道を舞台に映画化した。そして角川映画の秘蔵っ子、原田知世の記念すべき初主演映画として、今も語り継がれている名作ジュヴナイルSF作品である。 原田をはじめとする若者たちの初々しい演技が、さまざまなトリック映像と巧みにマッチし、思春期の清純な気持ちを映しだす。まさに大林マジックの真骨頂ともいえよう。エンドタイトルのカーテンコールもすばらしい。 アニメ映画主題歌に新人 奥華子 抜てき アニメ映画「時をかける少女」(細田守監督、今夏公開)の主題歌をシンガー・ソングライター奥華子(21)が歌う。 昨年7月デビューの新人だが、偶然に曲を聴いた細田監督が、透き通った声にほれ込んだという。デビュー前には、路上ライブで1年間に2万枚の自作CDを販売した実績はあるが、異例といえる抜てき。華子は「脚本を読み、絵コンテを見て、監督と打ち合わせを重ね、主人公の気持ちを胸に曲を作りました」と自信をみせる。 7月12日にシングルも発売。映画は作家筒井康隆氏のベストセラーが原作。6度映像化されたが、アニメ化は初。