ソニーは16日、高画質の次世代DVD規格「ブルーレイ・ディスク」(BD)の再生専用機を7月から北米で1台1000ドル(約11万7000円)程度で売り出すと発表した。対抗規格のHD―DVD陣営は東芝が今春、北米で再生機を1台499.99ドルで発売予定。BD普及には、将来的に価格をどれだけ引き下げられるかが大きなかぎを握りそうだ。
北米では韓国サムスン電子もBD再生機を今春から約1000ドルで発売予定。ソニーの発表で、東芝とともに両陣営の主導企業の製品が出そろうことになる。 ソニーによれば、「BDP-S1」の日本発売は、「現在のところ未定」 ソニーは日本ですでに、BDの録画と再生ができ、BSデジタルチューナーも内蔵した機械を1台27万8000円(税抜き)で発売中。日本市場への今回の再生専用機の投入は未定という。 Blu-rayソフトは、Sony Picture Home Entertainment(SPHE)とLionsgateが5月23日より発売。同時期にSamsungが初のBD-ROMプレーヤーを発売予定で、その後、ソニーとパイオニアがBDプレーヤーを発売することが予告されていた。なお、当初今春の発売を予告していたBDドライブ搭載の「PLAYSTATION3」は、11月初旬の発売延期が表明されている。 また、Blu-ray Disc対応のVAIOデスクトップ/ノートPCや、単体BD-R/REドライブの発売も今夏より順次発売。VAIOに関しては米国のみならず、日本を含む各国での発売を予定している。 BD陣営のソニー・コンピュータエンタテインメントは、BDを搭載する家庭用ゲーム機「プレイステーション3」(PS3)の発売時期を今春から11月に延期したばかり。量産を目指すPS3は今回の再生機より安くなるとみられ、HD陣営との本格対決はPS3の発売後になりそうだ。