ディレクシブ Direxiv が、2008年F1のエントリーを申請済みだと報じられています!バーニー・エクレストンによれば、現在、続々とF1参戦を準備しているチームがあるという。F1の商業面を掌握する75歳のエクレストンは、2006年シーズン以降、F1に参戦するチーム数が増えるとし、ドイツのスポーツ誌『Kicker(キッカー)』に、「5月上旬に行われるヨーロッパGPの頃になれば、詳細がもっと明らかになるだろう」と語っている。
「今年はいい1年になるだろう。予選システムは改善されたし、まもなく幾つかの新しいチームをF1に迎えることができる」と明言している。 エクレストンが参戦を予想しているチームの中には、かつてF1チームを率いていたデビッド・リチャーズやエディ・ジョーダンの名前と共に、2006年マクラーレンをスポンサードするディレクシブ代表の芳賀美里(http://www.direxivmotorsport.com/)、ペンスキー・レーシングのオーナー、ロジャー・ペンスキー、そして自身のチームを率いるとうわさされるミハエル・シューマッハの名前も含まれている。 2008年シーズンはプライベートチームがF1に参加しやすいルールになることも、将来のチーム数増加につながると見られている。 ■ Direxiv Motorsport:芳賀美里 ディレクシブ芳賀代表「2008年F1のエントリー申請」マクラーレンとの提携も明かす マクラーレンのロン・デニス代表がオーストラリアGP中に発言したディレクシブの2008年F1エントリー申請。芳賀代表はエントリー申請したことを認め、その参戦の計画について、マクラーレンとの技術提携など、その一部を明かした。 Q:F1にエントリーしていると報道がありましたが。 芳賀美里代表:2008年の申請はしました。他に何チームも申請していると思いますので、それが受理されるかどうかはウチではコントロールできないことなので。でも、エントリー申請はしました。 Q:その時の体制についてはどう考えていますか? 全然まだ、誰を監督にするかなど何も決まっていない状態ですが、ジャン(・アレジ)は絶対(チームに)入りますし、日本のディレクシブサイドからも(スタッフが)行きます。体制についてはこれから、まだ2年ありますので、その中でマクラーレンの人たちと協力しあっていいチーム体制にしていこうと思ってますけど。 Q:ということは、やはりマクラーレンの技術の提供は受けるということですか? そうです。 Q:DPRともジョイントしていますが、そこにDPRも関与してくるということですか? そうですね。彼(デイビッド・プライスDPR代表)はアドバイザーとしてヨーロッパのレースに関して、F1も含めてアドバイスをいただいているので、何かしらの形で関係してくる可能性はあります。ただ今の段階ではプライス本人が(F1に関して)何かにサインしたりとか、そういうのはまだないです。GP2のレースに関しては彼といっしょにやってますけど、F1に関してはまだアドバイザーという形です。 Q:マクラーレンとDPRの関係を考えると、DPRとマクラーレンの連合軍で、という形も考えられますよね? そうですね。無い……とは言い切れないと思います。 Q:現在、例えばルイス・ハミルトンやアレキサンダー・ブルツと契約していますが、そのあたりのドライバーを候補に考えていると思ってもいいんでしょうか? ハミルトンの今年のGP2のマシンはディレクシブのロゴを貼って、実際走ってるんですが、彼とはマクラーレンのウェル・ビーング・プログラムの一環での契約です。可能性がないとは言い切れませんが。アレックス(・ブルツ)に関しては、ディレクシブ自体の、マクラーレンとは別のプログラムの顔として入ってもらったので、マクラーレンとは別の、スポンサーという形です。チームも違いますし。 Q:GP2では4人ほどサポートしてますけど、その中で可能性のありそうなドライバーを? もちろん、今抱えてるドライバーで実力があればもちろんF1に上がるチャンスもあるでしょうし、考えられることだと思います。この2年の間彼らがどれほどの実力をみせてくれるかによりますが、去年はGP2が始まったばかりで、マシントラブルなどでドライバーたちが能力を発揮できなかったこともありました。今年はそういうのも解決していくと思うので、今年が彼らがF1にいけるかどうかのジャッジメントになるんじゃないでしょうか。 Q:ロン・デニスとはもう技術提携の約束はできているんですか? 今のところはっきりしていることは、現在行っているマクラーレンとのウェル・ビーング・プログラムですが、2008年にマクラーレンと(F1を)やるということは……そうですね……(提携の約束は)あります。はい(笑)。 ディレクシブ、F1計画を断念 F1参戦を目指していた『ディレクシブ』は、ついにその計画を断念するようだ。 日本の投資会社ディレクシブのスポンサーシップにより、マクラーレンのジュニアチームを発足するという計画の中心人物はジャン・アレジだった。しかし、FIAの2008年エントリーリストにプロドライブの名前が載ったとき、計画には大きな壁が立ちはだかったという。 これにより、現在うわさされているのが、2008年の12番目のF1チームに決まった『プロドライブ』がマクラレーレンの支援を受けるということと、ディレクシブがモータースポーツから完全撤退するということだ。ディレクシブはGP2チームのDPRの支援を打ち切ったことからも、このようなうわさが真実味を増している。 また、マクラーレンがサポートするルイス・ハミルトンと、ウィリアムズのテストドライバーであるアレキサンダー・ブルツをディレクシブがサポートしていたが、DPRのリリースによると、窮地に立たされたディレクシブは“契約義務を果たす”ことができなかった模様だ。