厚生労働省は、妊娠初期の妊婦さんが周囲に妊娠していることを知らせる「マタニティーマーク」を決め、10日公表した。
母親が赤ちゃんをやさしく抱くハート形のデザイン。バッジなどにして身につけ、職場や公共の場でさりげなく配慮を求めるのに役立ててもらう。デザインは厚労省のホームページから入手し、自由に利用できる。 妊娠初期は、つわりなど負担が大きいわりに外見では妊婦とわかりづらい。電車の座席を譲ってもらえないなど、周囲の理解が得にくいと指摘されている。 このため、厚労省はマタニティーマークを公募。1661点の応募があり、子育て支援をしている社会福祉法人・恩賜財団母子愛育会埼玉県支部(さいたま市)の作品が最優秀に選ばれた。 著作権は厚労省にあるが、営利目的などを除き、NPOなどがバッジやシールにして販売することもできる。形や色を変えなければ、「禁煙にご協力ください」など呼びかけ文も加えられる。 マタニティマークとは? ・ 妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。 ・ さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの。 使用目的 1) マタニティマークの趣旨に基づいた場合に使用できます。 2) ただし、次の場合にはマークを使用できません。 (1) 独占的又は営利目的への使用。 (2) マークの作成趣旨に反するなど著しく不適当と認められる使用 著作権等 1) マタニティマークの著作権等の一切の権利は、民間、地方公共団体等に幅広く自由に活用いただくために厚生労働省に帰属します。 2) マタニティマークは厚生労働省ホームページ等からダウンロードし、自由に使用いただけます。 なお、活用状況を集積するために、自治体、民間団体等で使用した際には、厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課(「5.問い合わせ先」に同じ。)に下記の内容をメールまたはFAXでお送り下さい。 (1)自治体名または団体名 (2)住所 (3)担当者名及び連絡先(電話、FAX、メールアドレス) (4)使用目的 (5)使用物(ポスター、キーホルダーなど。ホームページに掲載する場合にはURL) 呼びかけ文 交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、妊産婦さんにやさしい環境づくりに向けて、その取組や呼びかけ文を付して使用することができます。 (例) ○ 交通機関等での取組 「座席は譲りあっておかけ下さい」
○ 受動喫煙の防止対策 「禁煙にご協力下さい」 「禁煙席があります」 ○ エレベーター等の乗降、段差のある場所での配慮等 「妊婦さんやお子さんを連れている方に配慮を」
■ マタニティマークをとおした「妊産婦にやさしい環境づくり」の推進について http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/03/h0301-1.html