自動車のF1世界選手権日本GPが2007年以降、静岡県小山町の富士スピードウェイで開かれることが10日分かった。1987年以来開催され、今年で連続20年目を迎える鈴鹿サーキットでの開催は大ピンチとなった。
開幕戦のバーレーンGPに出席しているF1アドミニストレーション(FOA)のバーニー・エクレストン会長は「富士とは2007年以降の複数年で開催契約を既に結んでいる」と言明、鈴鹿については「来年以降は何の契約もない。来年は開催されない見込みだ」と語った。 鈴鹿は継続開催を強く希望しており、日本から3チームが出場している現状もあることから、同会長は「1国で2GPを開催する選択肢もあるかもしれない。他の開催希望国との兼ね合いになる」と、鈴鹿開催の可能性は消えてはいないことも示唆した。 FOAはF1の興行権のすべてを管轄する組織で、エクレストン会長はF1界の最高実力者とされている。 交渉のため、バーレーンを訪れている鈴鹿サーキットの清水郁郎社長は「うわさはあったから驚きはない。継続開催を求めて話し合いは続けていくスタンスに変わりはない」とコメントした。 F1富士スピードウェイでは全観客バス移送 静岡・富士スピードウェイは9日、都内で来年のF1日本GP(9月28〜30日)の開催概要を発表した。 富士での開催は1977年以来30年ぶり。決勝日14万人、開催3日間で28万人の集客を見込んでいるが、もっとも心配されている交通アクセスの問題には「チケット&ライド」方式を実施する。 一般観戦客の来場は静岡・山梨県内に約20か所確保する場外駐車場と新幹線などの指定駅から運行するシャトルバス、旅行会社のバスツアーだけとし、約3000台のバスを用意してピストン輸送。 車いすの観客などの例外を除き、シャトルバスを使わない限りサーキットにアクセスできないシステムを取る。また、中・高生と3歳から小学生の若年層に対し、大幅な観戦券料金の値引きを行ってモータースポーツの普及を目指す。 ◆チケット発売要項 ▽発売開始 来年4月2日、インターネットまたは郵送で申し込み受付開始。 ▽販売方法 来年4月中旬、5月中旬の2回に分けて抽選販売。 以後は先着順販売となる。 旅行会社のバスツアーは4月2日から先着順販売。 ▽券種 観戦券+指定駅からのシャトルバス、あるいは観戦券+場外駐車場からのシャトルバスのセット販売だけ。 ▽価格 エリア別指定席3万1000円〜7万1000円、自由席1万1000円(すべて3日間通し券。中高生は8000円、3歳〜小学生は1万円割引) ▽情報提供・問い合わせ 富士スピードウェイF1専用サイト(http://www.fujispeedway.jp/)へ。
F1レース見えず 富士スピードウェイ5万円を7千人に返却へ 30年ぶりにF1を開いた富士スピードウェイ(SW)で運営上のトラブルが相次ぎ、30日、同社の冨田務会長と加藤裕明社長が記者会見し、「楽しみにされていたお客様の期待に応えられず、心からおわびしたい」などと述べた。 仮設スタンドの一部では、コースに向かっての傾斜が不足したため、死角ができ、走行する車が見えない席があった。この場所を6万1000円(3日間通し、大人)の指定席で販売していたが、自由席券とみなし、対象の7000人に差額の5万円を返却することに決めた。払い戻しの方法などは後日発表される。 また、今回は、会場周辺の混雑を防止するため、会場付近を交通規制。車での来場を禁止、すべての観客を最寄り駅や指定の駐車場からバスで会場入りさせる「チケット&ライド」方式を採用した。それでも渋滞を防ぐことはできず、富士SWによると、30日は85人が決勝の開始に間に合わず、入場料などを返金。前日の29日は会場内の道路が陥没。バスが動けず、約2万人の帰りの客が雨中で長時間待たされた。開催された3日間で計28万2000人(主催者発表)が訪れていた。
仮設スタンドの一部では、コースに向かっての傾斜が不足したため、死角ができ、走行する車が見えない席があった。この場所を6万1000円(3日間通し、大人)の指定席で販売していたが、自由席券とみなし、対象の7000人に差額の5万円を返却することに決めた。払い戻しの方法などは後日発表される。
また、今回は、会場周辺の混雑を防止するため、会場付近を交通規制。車での来場を禁止、すべての観客を最寄り駅や指定の駐車場からバスで会場入りさせる「チケット&ライド」方式を採用した。それでも渋滞を防ぐことはできず、富士SWによると、30日は85人が決勝の開始に間に合わず、入場料などを返金。前日の29日は会場内の道路が陥没。バスが動けず、約2万人の帰りの客が雨中で長時間待たされた。開催された3日間で計28万2000人(主催者発表)が訪れていた。