雑穀ソムリエは、雑穀の調理法や栄養価などの知識を普及させるため、三井物産戦略研究所、信州大学農学部、食品メーカーなどが設立した「日本雑穀協会」が認定している。ソムリエ資格を得るには、初級の「エキスパート」、中級の「アドバイザー」資格を順次取得して、3段階で挑戦する必要がある。
ヒエやアワなど雑穀の知識に精通した「雑穀ソムリエ」の資格認定に主婦らの関心が高まっている。雑穀って、最近よく耳にするけどなんだろう?とお考えの方々が多いのではないでしょうか。雑穀とは、イネやトウモロコシなどに代表されるイネ科穀類のうちキビやアワなど小さな実をつける作物の総称ですが、一般には、ソバやアマランサスさらにはマメ類まで雑穀として取り扱われています 最近では、商品として流通している雑穀は15種類を超えています。その背景には、食味・栄養・安全性を兼ね備えた「本物の食」が求められる時代の中で、それらの要素を兼ね備えた新しい食材としての雑穀のニーズが高まってきていることがあげられます。とはいえ、雑穀ってどんな種類があるの?種類によって栄養価は違うの?どうやって調理したらいいの?という方々が大半だと思われます。それらのニーズを受けて、「雑穀」に関する教育資格制度が発足しました。 まず今年度は雑穀に関する基礎知識から生産方法、調理方法など一定基準の雑穀に関する知識をもつゼネラリストを育成するための「雑穀エキスパート」の講座がスタートします。次に、雑穀の機能性などの栄養学的スキル、調理、販売、流通、美容など幅広いスキルを取得したスペシャリストを育成するための「雑穀アドバイザー」を予定しています。さらに、雑穀の栄養学的知識を十分に備えた上で、栄養や調理法に精通したプロフェッショナルを育成するための「雑穀ソムリエ」を準備しています。 安全でかつ豊かな味わいをもつ雑穀を、是非皆さんの食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。 ■ 日本雑穀協会「雑穀ソムリエ」