VGA液晶は、携帯電話で多く採用されている240×320ドットのQVGA液晶に比べ、面積にして約4倍の情報をこれまでと同等の2.4インチのサイズに表示する超高精細な液晶。写真はもとより、表や文章、地図などあらゆる場面で緻密な表現が可能となる。
■ Bluetoothを使った対戦ゲームやチャット
904SHは新機能としてBluetoothを使った対戦ゲームやチャットに対応している。これはBluetoothの通信機能でメッセージやゲームのデータを対応端末同士でやりとりするというもの。通信料金はかからないが、お互いの端末がBluetoothの通信距離(10m程度)の範囲内にある必要がある。ネットワークを経由しないダイレクト接続なので、レスポンスが早く即座にメッセージが伝わるというメリットもある。電池の消費度合いはまだ検証されていないが、発表会の説明員によるとBluetoothの電力消費は液晶の点灯やアプリ動作に比べると軽微で、連続起動時間は通常のゲームと大差はないという。
仕組みとしては、JavaアプリからBluetooth通信を利用できるようにしたもので、チャット機能もVアプリで作られている。従来機種では利用できず、対戦ゲームやチャットは対応機種同士でしか行なえない。2台〜8台までの接続が可能で、8人までのチャットや多人数対戦ゲームにも対応可能だ。
チャットは「ちかチャット」というVアプリで提供される。利用イメージは、発信者がまずチャットアプリを立ち上げ、通信範囲内でBluetoothを起動しているユーザーを検索する。続いて発信者が受信者にチャット招待リクエストを送ると、受信者側でチャットアプリが起動する、という形式になる。
同機能を利用した対戦ゲームとしては、キューエンタテインメントの「メテオス・モバイル」、タイトーの「アルカノイド -LINK-」、ソニー・コンピュータエンタテインメントの「ピポサルアカデミ〜ア ユニバーさるウォーズ」、サクセスの「VSリバーシ」の4つが発表され、それぞれ発表会でデモが行なわれた。いずれも体験版が904SHにプリインストールされる。
■ 進化したモーションコントロールセンサーを使った電子星図
904SHには新型の「モーションコントロールセンサー」も内蔵されている。モーションコントロールセンサーとは、端末の傾きなどを計測する、三半規管のような機能を持ったセンサー。V603SHや804SHにも搭載されているが、904SHに搭載される新型のモーションコントロールセンサーは計測できる方向が増え、より高精度・広範囲の動きを計測できるようになった。
新型のモーションコントロールセンサーは、XYZの3軸方向の加速度と、3軸回転方向の地磁気、合計6軸を計測できる。加速度は平行方向のみで回転の検出はできない。しかし3軸の加速度を計測することで重力の方向、つまり「下」の方向を検知し、地面に対する本体の角度を検出できる。
さらに地磁気で方位も計測する。804SHが搭載するモーションコントロールセンサーは加速度が2軸、地磁気が3軸(一部±90度)だったため測定できない角度が存在したが、新型センサーではそうした死角がなくなった。また以前のセンサーは測定データをデジタル化するチップが別途必要だったが、新型センサーはほぼ同じ大きさのワンチップで測定データをデジタル出力できるようになった。センサーはボーダフォンと愛知製鋼の共同開発とされている。
このセンサーの搭載により904SHは、ナビゲーション利用時の地図のヘッドアップ機能や、端末の動きを利用したゲームに対応する。さらに904SHでは、このセンサーを利用したVアプリ「星座をさがそ」の体験版が端末にプリインストールされる。
「星座をさがそ」は星座の位置を探し出す、いわゆる「星座早見盤」のデジタル版。モーションコントロールセンサーにより、904SHを向けたのと同じ方向にある星空を表示させる機能がある。日時も考慮されており、正しい位置に惑星も表示する。星座や惑星、恒星、星団などを検索し、それらがどこにあるかをガイドする機能もある。昼間の星空や地平線に隠れて見えない星も表示できる。発表会のデモを試した限りではレスポンスはよく、若干の遅れはあるものの端末の動きに合わせてしっかりと星図が表示されていた。
「星座をさがそ」は天文関係のソフトウェアや書籍編集を手がけるアストロアーツが開発している。プリインストールされるのは体験版だが、正式版も無料でボーダフォンから提供されるという。
■ 顔を暗証番号代わりに利用できる「顔認証機能」
904SHには、あらかじめ登録した利用者の顔形状を端末の「カギ」に使う「顔認証機能」も導入されている。同機能を設定すると、端末を開いた瞬間に自動でカメラが起動し顔認証が行なわれる。顔認証が失敗すると、暗証番号を入力しない限りロックは解除されず、操作が一切できなくなる。
■ ナビやコミックビュアーも強化
904SHではこのほかにも、GPSを利用した歩行者ナビ「ゼンリンいつもナビ」や、マンガ閲覧ソフト「コミックサーフィン」の機能も強化されている。発表会ではこれらのデモンストレーションも行なわれていた。
「ゼンリンいつもナビ」では、新型モーションコントロールセンサーによる地図のヘッドアップ機能が利用できる。従来機種(903T)での地図のヘッドアップ機能は、歩いてきた履歴から地図を回転させていたが、904SHではより正確に地図を回転させられるようになった。また、地図の表示もVGA解像度で行なわれるようになった。解像度的には4倍になっているが、地図データはベクトル型のため、データ容量は増えていないという。
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