スペイン・バルセロナのサーキット・ド・カタロニア(1周4.627km)では、F1合同テストがスタートした。期間中最大8チームが参加する今回のバルセロナテストだが、この日は今季11番目のチームとしてF1初参戦を果たすSUPER AGURI Formula 1が合同テストに初参加。エースドライバーの佐藤琢磨が真新しいマシン『SA05』のステアリングを握り、グランプリサーキットデビューを果たした。
F1合同テストに初参加のSUPER AGURI Formula 1。
エースドライバーの佐藤琢磨がニューマシン『SA05』をドライブ
新チームSUPER AGURI Formula 1の門出を祝うように快晴に見舞われたバルセロナだが、午後になると一転して天候が崩れ、激しい雨に見舞われた。最高気温は13.9℃、路面温度は23.9℃で、ドライからヘビーウエットコンディションの中でのテスト初日となった。この日はマクラーレン・メルセデス、ウィリアムズ・コスワース、RBRフェラーリ、MF1トヨタ、そしてSUPER AGURI Hondaの5チーム、計7台が走行を行なった。
SUPER AGURI Hondaのチーフテクニカル・オフィサーのマーク・プレストン氏は、初のテストを振り返り、「このテストでは『SA05』の電気系、ハイドロリック系、ブレーキ等のシステムを実際のコース上で試すことが一番のプライオリティだ。きょうは、マシンの信頼性はあまり高くなかったが、これらの問題を解決するために我々はここでテストを行なっている。明日はバーレーンに向けてのタイヤをテストするために、我々は夜を徹して働き、よい1日になることを望んでいる」と語っている。SUPER AGURI Hondaのテストは23日(木)まで行なわれ、期間中にはもう一人のレギュラードライバーである井出有冶も『SA05』をドライブする予定となっている。