海外の携帯電話業界団体のGSM協会がスペインで2006年の最優秀携帯電話は、フィンランドのノキア社の『ノキア8800』に決まったと発表した。ステンレスのパーツをボディに採用し、液晶側がスライドするGSM端末。第3世代の最優秀賞は、米モトローラ社の『RAZR V3x』となった。
『ノキア8800』は、坂本龍一氏作曲の着信メロディー付きで、750ユーロ(約10万5000円)で発売されてその高価で高品質のデザインに注目を集めた。体カバーにステンレスを採用し、液晶側がスライドしてテンキー部分が現われる機構を搭載したGSM端末。プリセットされる着信メロディには坂本龍一氏が作曲した「ダーマ」が採用されているほか、アラート音なども氏が手がける。 通信方式はGSM 900/1800/1900に対応し、Bluetooth機能、音楽プレーヤー機能、FMラジオ機能などを搭載する。液晶ディスプレイは208×208ドット、26万2,144色表示のTFTディスプレイを搭載。50万画素カメラを、スライドする液晶側ボディの背面に搭載する。大きさは107×45×15mmで、重さは134g。 毎年恒例の賞で、業界関係者のほか学者やジャーナリストの審査で決定した。8800はブランド時計の生産ノウハウを応用し、材質にもこだわったことが、「最優秀」にふさわしいと判断されたとみられる。 Motorola RAZR V3c/RAZR in pink/RAZR in blue 『RAZR V3x』は、RAZRシリーズの一つで、200万画素カメラ内蔵の最先端機種。モトローラ社は、同シリーズを大ヒットさせ、シェアの回復に成功しており、それに対する賞賛という側面もありそうだ。スペイン・バルセロナで、世界最大級の携帯電話見本市『3GSM』が開催されたのに合わせて発表された。 ブラックに続く、RAZRの新しいカラーバリエーション。黒、ピンク、青の3種類が用意され、すべてCDMA/EVDO対応が行われている。