永谷園(東京)は三月二十日から、博多屋台の人気メニューを家庭で簡単に調理できる「博多屋台風 焼きラーメン」を全国で発売する。
焼きラーメンは、ラーメン用の細めんを豚骨スープでいためるメニューで、焼きラーメンは数十年前、鉄板焼きを主力商品にしていた福岡県・博多の屋台で生まれたという。福岡県・博多の屋台が発祥と言われる。焼きそばとは違う味つけで、全国のラーメン店などで人気になっている。 細めんの博多ラーメンを豚骨スープでいため、最後にソースで味を調えたもので、その味は「濃縮した博多ラーメン&ソース味」と表現する。最近、九州の屋台以外でも、創作的な焼きラーメンを出す店が増えているそうだ。 「焼きラーメン」という名を聞いて、ピンとくる人は少ないかもしれない。文字通り、ラーメンを焼いた食べ物なのだが、侮るなかれ、香ばしいにおいとトロッとした独特の食感があとをひく。 ゆでためんとスープを鉄板の上で絡めながら温めた後、チャーシューやもやし、メンマ、なるとなどを盛りつけ、鉄板の鍋にのせたまま提供する。ジュージューと音を立てて運ばれてくるので、他の客からの注目度も抜群だ。 食べるときは、めんと具、鍋の底にわずかに残っているスープをぐちゃぐちゃに混ぜ、全体に味をなじませるのがポイント。しょうゆの香ばしいにおいと、スープが染み込んでつやつやと光っためんが食欲をそそる。ラー油やコショウをかけてもおいしい。