ルクセンブルクのSkypeと、第3世代携帯電話を欧州とアジア市場で展開しているHutchuson 3 Groupは14日、Skypeを搭載した端末による携帯電話サービスを実現することで合意したと発表した。 Hutchuson 3 Groupは英国、スウェーデン、デンマーク、イタリア、オーストリア、イスラエル、オーストラリア、香港で既に第3世代携帯電話サービスを提供しており、10市場におけるライセンスを保有している。
Hutchuson 3 Group Europe Telecommunications担当マネジメントディレクターのChristian Salbaing氏は「第3世代スマートフォンやデータカード、その他のデバイス上のSkypeは、顧客がわくわくして使いたがるようなサービスだ。Skypeがあれば世界中の友達と好きなだけ話すことができる。これは我々の幅広いマルチメディアモバイルブロードバンドサービスの新たな付加価値となる」とコメントしている。 今回の合意によりHutchuson 3 Groupは、Skypeを利用できる携帯電話端末を市場に投入する初めての携帯電話事業主となることが予定される。同社は2006年後半にも英国、イタリア、スウェーデン、オーストリア、オーストラリア、香港などでユーザートライアルを開始する予定だ。ユーザートライアルで利用される携帯電話端末は主要な携帯電話メーカーから提供される予定だが、メーカー名などは明らかになっていない。 携帯電話端末上のSkypeでは、Skype同士の通話、SkypeOutによる通話、インスタントメッセージやグループチャット、プレゼンス通知機能、ボイスメール、連絡先検索などのアドレス帳機能などを利用できる。ただし、警察や消防などに対する緊急通話を行なうことはできない。