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February 28, 2006 space
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Ruby on Rails「RoR」とは?

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Ruby on Rails(ルビーオンレイルズ:RoRと略されることもある)は、Railsが誕生してまだ間もないですが、AjaxやWeb 2.0との関係からも急に注目を浴びるようになってきました。デンマーク在住、37singals社のDavid Heinemeier Hansson氏が開発したWebフレームワークですが、オブジェクト指向のスクリプト言語Rubyは日本のまつもとゆきひろ氏が開発したものなのです。
 
 

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 Ruby on Railsは、単機能Webサーバと、データベースの設定も含めた、サービスを実際に動作させるまでの手続き、設定がスムーズに素早く、簡単にできることが最大の特長です。何より面倒な設計や設定なしに、データベース上の必要な項目と、ユーザーインターフェイスが直結している感覚が開発者の心をとらえている理由です。
 
 
■Ruby on Rails の6つの利点

 David Heinemeier Hansson氏いわく、Railsの中に組み込んだ「黄金の道(golden path)」に沿って開発を行うととても生産性が向上するとのこと。ある意味Railsは一般的なプログラミング言語が持つ柔軟性を無視することによって、開発開始から完成までのスピード感を得ているともいえます。

 Railsの利点でもあり、人気を博している理由は以下の点です。

XML形式の複雑な設定ファイルはデータ形式とは無縁
XMLは便利でありながら、各所でさまざまな用途向けの独自のXMLが派生しがちです。


データベース連動サイトを構築する準備が少なくて済む
アプリケーションサーバやデータベースの準備がスムーズに行えます。


Webアプリケーション開発環境としての柔軟性
ZopeやOpenACSなどのすでに枠組みが決められてしまったWebアプリケーションとは違い、多様なWebアプリケーションを簡単に作り上げることができる。


すぐに動作するものを作れる
MVCだDIだといった難しい設計や仕組みは分からずとも、まず動かすだけであれば、すぐに実際に動作するものを作り上げることができ、最初の壁が乗り越えやすい。


すぐにコツが把握できる
開発に慣れてくると、どこに何が書かれていて、どこを参照すればよいのか、うまく動かないときはどこを確認すればよいのか、だんだんカンが働くようになる。


より少ない予算で短期間にシステム構築をする際の指針となる
ただし、何でも開発できるとは思わずに、Railsの枠内でどれだけのことができるのかを考える必要がある。

■すでに登場している統合開発環境

 Rails自身が開発環境であるとの見方も、やはりユーザーインターフェイスの整った開発環境が整ってこそ、多くの開発者に使われるようになってくるといえます。そこで、現在可能な範囲でのRuby on Rails統合開発環境をいくつか紹介しましょう。

●Komodo:ActiveState社(http://www.activestate.com/Products/Komodo/)

  Ruby on Railsのデバッグを統合開発環境から行えることが特長です。「Komodo」はRubyだけでなくPerl、PHP、Python等のスクリプト言語に向けたIDE。Windows、Linux、Mac OS X、Soralisなどのプラットフォームに対応している

●RadRails(http://www.radrails.org/)

 Eclipseプラグイン環境に構築されたRuby on Rails用統合開発環境。管理フェーズ、試験フェーズ、デプロイメント工程の作業が充実している。開発時に利用する単機能WebサーバであるWEBrickサーバのコントロールも可能。


■Ruby on Railsの将来性

 ここしばらくRailsは、まだ混沌とした状況が続くと思われます。「○○みたいなサービスが○○分でできた!」などの売り文句のみが注目を浴びる時期が続くと思いますが、その本質を見失ってはいけないでしょう。

 今後、有益な比較的大規模で使いやすいアプリケーションが広まり、それが実はRuby on Railsで開発されていたのだとうわさが広まる。Railsのテクノロジがサービスの後ろに隠れたときが、初めてその価値が認められたときだと考えられます。

 これからRailsに期待されるのは、やはり開発のためのドキュメント、ノウハウなどの情報や実績、大規模アプリケーション開発への道筋でしょう(比較的小さなWebアプリケーションを素早く立ち上げることができるのがRailsの利点であるともいわれており、必ずしも大規模アプリケーションを開発できることが必須な要件であるとは考えませんが……)。

 Railsが今後末永く、さらに広範囲で使われるようになるためには、「大規模」「多言語対応」といったキーワードは無視できないでしょう。

 「親の敷いたレールには乗りたくなかった!」とは、何かのテレビドラマか偉人伝にでも出てきそうなせりふですが、ここはひとつ、これからRuby on Railsのレールにうまく乗ってみてはいかがでしょう。
 
 
■ Ruby on Rails公式ホームページ
   http://www.rubyonrails.org/

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HOMENews BlogsWeb2.0/Ajax | February 28, 2006 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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