SA700iSの隠れた特徴として挙げられるのが、Java on BREWといわれる、BREW向けのJava環境が搭載されていることでしょう。 SA700iSは、BREW上でJavaVMを動作させることで「iアプリ」機能を実現しています。ともすれば動作速度が遅くなるとも考えられますが、この機種ではどうなのでしょう?
Java on BREWは、これまで「au向けとして出るのではないか?」とも噂されていましたが、一向に出る気配はなく、NTTドコモ向けのSA700iSに先に搭載されました。 ドコモとQualcommが協力、「BREW+FOMA」端末を開発 BREWアプリといえばau端末に乗っているものだったが、ドコモ端末にも搭載されるかもしれない。Qualcommは10月7日、W-CDMAの世界展開に向けドコモと協力すると発表した。FOMAネットワーク上で「MSM6250」チップの相互接続性試験を行うほか、2005年後半に向けてBREWクライアントを搭載したFOMA端末を開発すべく、端末メーカーと協議を進める。 BREW搭載FOMAは「具体的な話はまだだが、現在端末メーカー数社と話し合いを進めている状況」(同社)。ドコモに確認すると、「端末をリリースするかどうか明確に決まったわけではない」とのことだった。Java端末とBREW端末が並存するか、auのようにJavaがBREWにリプレースするかなどは現時点でコメントできないという。 「ただ、BREWという技術は携帯向けの最新技術であり、ドコモとしてもこうしたかたちで関わっていくということ」 SA700iSは、au端末のチップメーカー米Qualcommの通信チップ「MSM6250」を使っており、au端末同様、GPS機能を手に入れたのですが、逆にJavaVMが使いものになるのかはユーザーとしては心配なところでした。 そんなSA700iSのJavaを用いた「iアプリ」は、他のドコモ端末と比べて動作速度にもほとんど差はなく、充分に動作しています。 よく「Java on BREWだと動作が遅いから提供されないんじゃないか?」といった憶測がなされていまいたが、それはないということがよく分かりました。よかったと思うと同時に「なんでauではJavaを提供してくれないのだろう?」と思ってしまいます。このあたりは、auの施策によるところなのでしょうが、かなり残念なところです。