Googleは、インスタントメッセージ(IM)・インターネット電話サービスである「Google Talk」のための“オープンフェデレーション(開かれた連合)”を発表した。 Googleが指定するプロトコルを採用しさえすれば、他のどんなIMやインターネット電話でもGoogle Talkと通信できるようになる。
この発表によると、Google Talkは業界標準プロトコルの1つであるXMPPを採用し、サーバー間XMPPの仕様に則ってさえいれば、どのような通信サービスを使用していても、Google Talkユーザーと会話できるようになる。 XMPPはすでにJabber.org、Earthlink、Gizmo Project、フィリピンのChikka、シンガポールのMedialink、イタリアのTiscali、中国のNeteaseなどのサービスプロバイダーによって採用されているほか、それ以外にも多くの企業やISP、大学、個人によって利用されている。 例えばメールの場合、ISPや企業がメールを送信するための仕様を忠実に守っていさえすれば世界中にメールを送信できる。これと同様に、IMとVoIPの世界でも仕様を守ってさえいれば、どのサービスであっても相互に通信できるような世界が必要だとされている。 過去にMSN MessengerやYahoo! Messengerの相互運用を巡って話し合いが行なわれるなどの動きが見られたことがあるが、現状では最大手のSkypeをはじめとして多くの企業が独自のプロトコルを採用しているため、このような世界は未だ実現していない。 Googleでは今後、VoIP分野で重要な位置を占めるプロトコルであるSIPも採用する予定であることも公表している。 ■ ニュースリリース(英文) http://www.google.com/press/annc/googletalk_federation.html