ココア分が多くて苦いチョコレートはスモーカーの心臓病予防に役立つ可能性があるとの研究結果が英国の医学ジャーナル「ハート」(Heart)最新号に掲載された。
スイスのチューリヒ大学病院の研究者たちがスモーカー20人を対象に実験を行ったところ、ココア含有量が75%と比較的高い黒い色のチョコレートを食べた人は血液循環がかなり改善した。 その効果は最高8時間持続し、健康に良い抗酸化物質の増加が見られた。また、有害な血液凝固を起こす物質が減少したという。スモーカーは動脈硬化と心臓血管障害のリスクが高いと見なされている。
一方、ココア含有量の低い白い色のチョコレートには同様の効果はなかった。しかし研究者たちはもっと研究が必要だと述べている。 ■ビターチョコレート各種