何やら「株式市場」が賑やかな今日この頃ですが、この「芸能証券」は芸能人の人気を「株価」に見立てて、その変動を追っていこうというサイトなんです。人気の目安は、なんとあのGoogle。Googleで検索した際のヒット数を参考にして、芸能人の人気を芸能証券が算出しているのです。
今や芸能人のファンサイトはもちろん、無数のブログや掲示板などで、芸能人についての話題が日夜やり取りされています。検索のヒット数が多いというのは、それだけインターネット上で話題になる頻度が高いということですね。芸能界の最新情報に敏感な人にはもちろん、ひょっとしたら企業の宣伝担当者がCMに出すタレントを決める際にも役立つかもしれませんぞ。
ところで、上場された銘柄はどのようなルールで検索されているのでしょうか? まず取引時間ですが、これは実際の証券取引所と同じく、平日の午前9時から11時と、0時30分から3時(芸証ペガサスの場合は3時10分)の2回。さらに、「年始発会日と年末納会日は午前のみ」という点までも証券取引所に倣っていて、なかなか笑えます。この決められた時間内に、一定時間ごとに各銘柄で検索していくわけですね。 検索する際に使われるキーワードは、たとえば「SMAP」の場合は「スマップ」でも検索したり、「モーニング娘。」の場合は句点を省いたものでも検索したりと、芸名の表記の揺れによるヒット数の増減に対しては、かなり柔軟な姿勢で臨んでいるようです。芸能人と一口に言っても、ありきたりな名前から奇抜なグループ名まで色々あるので、できるだけ公平になるように配慮しているわけですね。 このようなルールで検索は行なわれるわけですが、実際にGoogleで検索すると、膨大なデータを複数のサーバーで処理するために、検索するたびに結果が異なる「Google Dance」という現象が起きることがあります。芸能証券ではこのブレまでをも詳細にチャートに反映しているとのことです。ただ、各銘柄のチャートを見るとわかりますが、実際の株価と違って、たった一日ではそんなにヒット数は乱高下しません。3カ月とか6カ月とか、長期のスパンで見ると上下の様子がよくわかって楽しめるのではないでしょうか。 ■ オーディエンスで視聴者の期待度がわかる このサイトでは各銘柄のチャートを見るだけでなく、ユーザーがその銘柄の今後の動向を予測するコーナーが設けられています。各銘柄のチャート画面の中にある「オーディエンス」というリンクをクリックしてください。ここでは視聴者が「買い」「アウトパフォーム」「中立」「アンダーパフォーム」「売り」の5段階の中から、今後半年の動向を予測して投票できるようになっています。 なお、これらの投票を平均した値は「レーティング評価」として算出されるので、これを見れば他の視聴者がその芸能人に対してどのように思っているかがわかるようになっています。つまり、これから先の予測までしてしまおうということですね。オーディエンスのコーナーは、まさに各芸能人に対する視聴者の「期待度」が反映されていると言って良いわけで、今後サイト視聴者の数が増えていくにつれてどんどん盛り上がっていくんじゃないでしょうか。 というわけで、「検索」というツールを活用して今までにない「遊び」を提案した芸能証券の面白さ、おわかりいただけたでしょうか。ただ単に遊びとして楽しめるだけでなく、このままヒット数の推移情報を蓄積していけば、それはそれで貴重な記録となります。なんせ、チャートを見れば新人タレントがいつ頃から名が売れ出して、いつブレイクしたか、ということが詳しくわかるわけですからね。 このほかにも芸能証券には視聴者同士で交流するための掲示板や、各種芸能人関連サイトのリンクなど、“芸能ポータルサイト”としての情報も豊富に用意されています。すでに口コミで広がりつつこのサービス、芸能通のアナタなら見逃せませんよ! ■芸能証券 http://www.gse.jp/